2020年04月04日

「日本思想史」の衝撃

3週間ほど前か、いつものように東急本店に向かい、まずは7階のジュンク堂に行きました。あまり買わないけど、見ずにいられないんで。当然その日も購入無く、エレベーターに憩うとして岩波新書の棚を通過したときに、目に入りました。平台だから新刊でしょう。そこに、「日本思想史」が積まれていたのです。著者は末木文美士(すえきふみひこ)です。

目次をめくった後レジに瞬間移動。買わなければなりません。

末木氏、同じ岩波新書に「日本宗教史」があります。この本、懐かしいと学会の関係書で、メンバー(たぶん眠田なおさん)が、新書なのにあまりに濃い内容のため、トンデモ本のレベルになってる、と評したので買いました。新書で240頁。それで神代から戦後現在まで説いているのです。その広い視野と薄まらない奥行きはまさしく凄すぎます。


その末木氏が更に一歩進めて「思想史」を書いた。買わないわけにいきません。新書だから安いしね。で、読み始めました。「はじめに」があります。いきなり主砲弾をぶち込まれます。とっても長くなるので略しつつ引用します。なお、タイトルの直下から始まります。

長い間、日本人にとって過去の自分たちの思想は、まともに考えるべき対象とはされてこなかった。思想や哲学と言えば、西洋から輸入されたものを指し、最新流行の欧米の概念を使って、その口真似のうまい学者が思想家としてもてはやされた。思想や哲学は一部の好事家の愛好品か、流行を追うファッションで十分であり

〜(中略)〜

ところが困ったことに、ここ二,三十年、欧米の思想界も行き詰まり、輸入すべき最新の思想が枯渇してきた。時代は大きく変わり〜(中略)〜今こそ本当の思想や哲学が不可欠になっている。

そこで、(中略)慌てて日本の過去の思想家に目が向く事になる。道元やら本居宣長やらが急に脚光を浴びる事になってきた。だが、思想史の文脈から切り離され、唐突に過去の思想家が持ち出されても所詮は付け焼き刃に過ぎず、自分に都合の良いところだけを切り出して、分かったつもりになっているに過ぎない。思想史の全体の流れをきちんと押さえ、その中で個別の思想がどのような位置づけを持ち、どのような長所、短所を持つか、適切な理解が必要になる。


なんとも辛辣な言葉です。以下、本書の構成について続いていきますが、もちろん日本にも研究するに足る思想史が存在する事が述べられます。そしてこれまた新書で日本思想史を説いていくのです。日本宗教史より少し厚いな。

濃厚な内容を期待して、読み始めました。楽しみです!
posted by harukuni at 07:02| 東京 ☁| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月01日

戒厳令下の東急カウンター報告

ようやくインターネット環境が整いました。画像もアップできます。

で、先週末の自粛まっただ中の東急カウンター。テーマはシャンパーニュです。開始時間の11時過ぎに着きました。途中、高輪ゲートウェイ駅と新原宿駅舎を見学。案の定人はまばらで、それを織り込み、自分が混雑を成している一人にならないように気を遣いながら、です。

原宿から代々木公園を通って東急本店へ。公園通りはほとんど人気が無く、ここまでとはと驚きました。センター街や文化村通りはさすがにもう少し居ましたがすいているのは間違いない。

東急は当然1階が閉まっている中地下へ降りると、普通より少し少ないかな程度のお客さん。だって、普段からあんまり混んでないからね!

と思っていたら、お店の方の話では木・金曜は明治屋(地下にあるんです)が大混雑で、なんとレジ待ち1時間!近隣住人の方が来ているはずですが、近隣住人って松濤の方々のはずなのでかなり意外。お金持ちでも慌てるんですかね。


本題に入ってカウンター。やってましたよ。私以外はおらず、いつも開店同時に来る方が居るんですがその方も見えず。ただその方はお医者さんなので、駆り出されている可能性が高いです。

普通に飲んでいたら後からお二人見えたので、そこそこ普通の印象。でも、シャンパーニュの時はもうちょっと来るかなあ。

この日の目玉はエグリ・ウーリエの Brut Grand Cru 2008年。なんとパーカー100点!!(正確にはアドヴォケイトですけど) アドヴォケイトがシャンパンに100点を出すのが珍しい。名前を確認しようとグーグル先生にエグリ・ウーリエとタイプしたら予測文字列で2008が自動で付きました。2008はドンペリもすごい評判で、まあなんだかすごい事になってるようですが、エグリさんはグラス6000円だったのでスルー。後から来た方が飲んで、これは美味しい、って言ってましたよ。

私が面白かったのはこれ。まず、一つ目。ジャン・ヴェッセルのノンヴィンのロゼ2種類です。

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左がウイユ・デ・ペルドリ、「ヤマウズラの目」だそうで、スイスでよく使われる表現。淡いロゼ色です。これはヴェッセルは直接圧搾だとか。しっかりとロゼですが、生産者はブランドノワールだと言い張っている(師匠談)そうです。

右はロゼ・ド・セニエ。セニエにしても色が濃い。こういう色の濃いロゼ、最近ちょくちょく見ますが、私が最初に認識したのはセロスのロゼかなあ。

味ですが、両方とも果実の甘みを直球で感じます。で、当然のようにセニエの方が果実味が強い。でもバランスが崩れるほどではありません。爽やかさはペルドリの方が上で、飲み手の好みの差ですね。どちらもかなり美味しく、ネットで見るとかなりお手頃価格なので、良いと思いますよ。

二番目は、1番と2番だと言うだけで頼んだら好対照だった、ドラモットのブラン・ド・ブラン2012と、コニジのラ・パルセル2016です。

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って、コニジって???聞いた事無いです。CONNIGISだそうで、裏ラベルにちいちゃく書いてあります。輸入は、ラシーヌ。


こういうのも入れないと面白くないという話で、それで終わったのですが、やや酸化させるタイプの味でコクが強い。ラシーヌの扱いで納得。一方のドラモットはブラン・ド・ブランの典型であるフレッシュさ、エレガントさ。爽やかの塊です。

個人的にはそもそも酸化タイプのシャンパーニュが苦手な事もあり、ドラモットになっちゃうんですが、コニジもなかなか吹く雑味があって好きな方も多いと思いますよ。とにかく、対極的で比較がとても面白かったです。

最後は、王道。ポメリー、キュヴェ・ルイーズの2004年!ほど熟!でもグラス3,520円。安くないですか?

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香りはまだモカには達していませんが、味は実に美味しい!ほどよく熟した高級シャンパンに期待する練れた甘みと果実味、爽やかさの集合体。見事です。

私が帰るとき、残ったのはお一方。この後来客どの位だったんだろう。ルイーズ、飲む人居たかなあ。ちょっと心配です。が、大丈夫だったのかも。何故なら。

来週について東急本店メールが来て、来るはずだったインポーターの方が来なくなり、ラインナップも変更するそうです。

やるんですね。東急本店の公式見解として。そんなに悲惨な結果じゃ無かったのかな。

posted by harukuni at 20:10| 東京 ☔| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月28日

やっぱり無謀じゃないの?東急本店カウンター

26〜28日まで3連チャンで「会」があるはずでしたが、26,28は中止。唯一、昨日のアカデミー・デュ・ヴァンの授業は開催されました。師匠の授業です。

デュヴァン、26日には授業継続と言っていたんですが、昨日行ったら急に28,29日は中止になったとの事。展開が極めて急なので、ぶれるのも仕方ないですね。

で、今日・明日は土日、普通は本店カウンター営業がありますが、さすがに止めるだろうと思って授業終わりに師匠に聞いたら。

「やりますよ」

ええっ!?東急本店、地下食料品売り場以外は休業なのに?

と問い返したら、

「だって、やるなって言われてないから」

子供かい!!!

笑うしか無い。

まあね。密接はあるけど他は該当しないし、人はカウンター5席と店側2名なので(テーブル席は4人で遠い)、危険は極小ですからね。食料品の買い物と同レベルでしょう。

そこは良いですが、客来るんですかね。知ってれば息抜きに来る人もいるかも知れませんが、普通やってないと思うだろうから。


私はホテルから家に帰るだけなので、その前に様子を見に行くことにしました。次回状況を報告します。
posted by harukuni at 08:07| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月25日

引っ越しました〜でもやっぱりCOVID-19

3月半ばに引っ越しました。さすがに忙しくて、ブログ更新ができず。ようやく余裕が出来ました。

東京からそこそこ遠いところ。「山手線ゲームが一巡も続かない」都市です。分かるかな・・・

随分静かになりました。東京は私には人が多すぎうんざりしていたので、それも引越しの理由のちょっとした要素の一つ。現時点で、とっても住みやすいです。ワインショップはなかなか困難ですが。

とは言えCOVID-19の為に文字通り世界が激変。うんざり要因の一つだったTOKYO2020が延期になるなんて、あったり前だけど想像もつきませんでした。まあ、来年にはやるのだからずれただけですが。(さすがに、ずれただけで終わって欲しい)

先ほどニュースでやってましたが今日東京で患者が40人確認され、オーバーシュートの始まりではないかとか言ってましたが、せめて8時からの小池知事の記者会見を待てよ。速報だけでそれじゃ煽りレベルだぞ。

最悪の場合東京都で外出制限が出ちゃうかも知れないと思うと、家族・友人が心配になりすよ。こういう時こそ報道は慎重にお願いしたい。

予想してたけど、沖縄のスペインから帰国した女子学生の件、親を罵るネット記事が出てましたが案の定内容が薄っぺらい。悪口言っても何にもならないんだし、本当に、冷静になりなさいよ。


今、私が信頼するニュースはNHKとWBS(テレ東の)。NHKはやっぱりこういう時に信頼できるし、WBSは経済中心でそこにCOVIDの概要を組み込むんで抑制的で勘所を押さえている。お勧めですね。

こんな状況下、とは関係なく、私はこれまでのワインとの距離は少し遠ざかる事になります。止められるわけはないんですけどね。
(28日、出来るのかなあ・・・)

posted by harukuni at 20:49| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月11日

コロナの影響を実感する〜本当に自粛はやめて欲しい

色々忙しかったり時間ができたりとここしばらくばたついています。そこでぱっと時間が空いたので、日・月で京都奈良に行ってきました。個人的に行きたい理由があったのですが、やはり観光地の状態を見てきたいという点もありました。

滅茶苦茶すいている。

驚愕したのが、この風景。月曜だとは言え、すごく良い天気の大仏殿前。強調しておきますが人のいない時間を狙ったんじゃないですよ。

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行った身からすれば実に心地よくて東大寺を堪能できましたが、お昼を食べに行った商店街もがらがらで、なんだか胸が痛む思いをしました。そこであくまで個人の感覚ですが、現場を見てわかった事は。

1.京都よりも奈良の打撃が大きい

2.中国・韓国の方がほぼ0。高齢の方もほぼ居ない

3.新幹線ががらがら


途中通過した嵐山、清水寺はかなりの人出でしたが若い人中心(でも、これで少ないって普段はどれだけぎゅうぎゅうなんだ?)。出歩いている若者を批判している人がいますが、経済への打撃を考慮しなさいよ。今の日本じゃ高校・大学生と高齢者が同居している例は少ないんだから、感染を広げる危険も小さいだろうし、若い人に頑張って経済を回してもらわなきゃダメでしょ?

あと、思うのは今頃「断行」した中韓の入国制限は全く意味が無い。観光客なんか皆無。東京も京都奈良も居ないし、沖縄も人が来なくて大変らしいので、日本全体に来てないのは間違いない。一方で報道にあったけど入国制限のためにビジネスに打撃が出ているという事なので、つまり効果10に対して弊害100だよこれ。

新幹線の空き方は衝撃でした。18時過ぎに乗ったのに半分も埋まっていない。そう思っていたらJRの発表で56%減だと言うので、実感しましたよ。

健康な方々、感染と、それ以上に他人に移さないように十分に気をつけつつ、自粛を自粛しましょう!
posted by harukuni at 09:44| 東京 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする