2017年11月13日

マデイラワイン1850

先日のカウンターはポルトガル。しかも、マデイラのスーパーオールドヴィンテージが出ました。
1971,1969,1907(!)、1850(!!)これは、飲まずには死ねません!!!

マデイラは伝統的にすごく古いワインを残していて、19世紀のアメリカで17世紀の物を飲むのが流行るとかいうレベルなんですが、今では相当少なくなった。フィロキセラも打撃を与えたようですね。インポータの人が来ていたので色々聞いたら、今回のマデイラで1969以外はドリヴェイラ(D'OLIVEIRAS)という会社で、ここは一時期事情があって出荷できなくなり、結果古い年の在庫がたくさんあるそうですが、有名なバーベイト社は19世紀や20世紀初頭などのワインをほとんど持っていないそうです。


で、絶対飲みたいんですが混み方の想像がつかない。1850に気付いて殺到するか、ポルトガルなんてでガラガラで終わるのか。万が一のことを考え、普通は神社を回った後の遅めの時間に行くのですが12時くらいに行きました。

結論から言えば、私がいる間はガラガラ。ずっと一人で、師匠と、インポーターの人と話してました。懐かしい話が多くてそちらも大満足。ガタンかガタオか、やっぱり発音が極めて難しく、でもどちらかというとガタンで、でも綴りがガタオにしか見えないので木下コーポレーションではガタオにしているそうです。
ランサーズとか懐かしすぎる(って今でも扱っているそうですが)

で、肝心なのは1850年。

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他のヴィンテージももちろん飲みましたが、予想通りそれほど違わない。凄いのか変化が無くてつまらんのか悩みますが、円やかな甘みと引き締める酸、カラメル風味、だんだん広がってくるクレーム・ド・ブリュレの風味、素晴らしい。ただし、1971の方が美味しいという意見もあると思います。

やはり年代を堪能するもの。歴史を感じる1本です。と30ml 9,800円を納得しますが、167年前、江戸時代(ペリー来航3年前)のワインだと思えば、やっぱりすごいですよ。

最初に同じカウンターに板方が「ラ・ターシュ1本か」と言っていました。私がどちらを選ぶか聞かれたら、全く考えること無く1850マデイラですね。私の価値観ですけどね。

多分これ以上に古いワインを飲むことは無いでしょう。記憶に残らざるを得ない体験でした(売り切れたのかなあ・・・・・・)
posted by harukuni at 18:42| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月08日

珍しい(多分)双体道祖神

4〜5年前になるか、友人にいきなり「道祖神って何?」と聞かれて、全く答えられなかった。ちょっと恥ずかしくて調べてみたが、すぐ諦めました。とても私なんかが太刀打ちできる代物ではないからです。ミシャクジと同じく、退却です。

とは言え調べた収穫もあり、よく出てくる双体道祖神などの刻像塔は日本の中央部に集中しているという事を知りました。そう言えば、関西旅行でも道祖神社はあっても道祖神の石像は記憶に無いな。

刻像塔は概ね、静岡東部〜神奈川西部、山梨、長野、新潟県西部(上越)のラインに分布するとのこと。これに群馬西半分が加わるらしい。安曇野とか観光資源にしていて有名ですが、諏訪でも複数見ています。
余談ですが、諏訪地方はミシャグジ信仰の中心とされています。長野全体で見ても色々独特な信仰があり、諏訪大社自体結構独特な感があるし、他と変わっているのか、他が均質化が進んだ中で古い姿を伝えているのか、よくわかりません。

とまあ前段が長すぎますな。先日、横浜市神奈川区菅田町のバス通りを歩いていたら、木の覆い屋らしき物を発見。お、庚申塔かな?と覗き込んだら、双体道祖神。しかも、これ。

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女性像が、衣の袖を咥えている。間違いなく咥えている。口元を覆っているわけじゃない。
向かって右上部に紀年銘があり、どうやら「安永 巳亥」と読めます。安永八年、一七七九年が巳亥なので間違いなさそう、つまり江戸後期の物、そこそこ歴史が長い。

双体道祖神といっても僧形像が二体並ぶ物も多いそうで、有名だし数も多いのが男女二体。互いに肩を抱き、前で手をつないでいる(握手というか、もっと親密)像をよく見るし、有名な「最中」のものもありますが(もなかじゃないよ)、色々な像があって立願者の思いを投影していると言われています。

これもその一つでしょうが、類例は多くないかも。これを偶然に横浜市神奈川区で見つけるとは、嬉しい驚きでした。

この日は馬頭観音ならぬ牛頭観音の石塔も発見。濃厚な日でしたよ。

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たまたまこの後カウンターに行ったら知人で道祖神にも興味がある人が来店。写真を見せたら興味津々で見入っていました。

その横に師匠が立ち、ひたすら笑みを浮かべていました。全く興味が無いときの対応ってことは皆承知です(笑)
posted by harukuni at 20:23| 東京 ☀| Comment(0) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月07日

南アフリカの見事な甘口

先日の東急カウンターのテーマは南半球。しかし、数が多くなりすぎるので南アメリカは除外し、豪、NZ、南アです。

今回は南アフリカのブーケンハーツクルーフ祭り。だけでもないですが、7つ椅子のバージョンは全種類ありました。シラー、カベルネ2畑、セミヨン。私はセミヨン好きで、このセミヨンは実に美味しかった。
しかしそれ以上に注目せざるを得なかったのが甘口。ノーブル・レイト・ハーベスト(Noble Late Harvest)です。

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葡萄品種は元のラベルには書いておらず、インポータののラベルに「セミヨン他」とありました。ノーブルと名付けているので貴腐入りか。
香りには貴腐を感じますがそれほど強くなく、甘みも爽やかさを保っていて全部貴腐では無いでしょう。密度が高く、しっかり甘いですが果実風味が前に出ていて、バランスがとても良く、余韻もとても長い。

美味しい上に爽やかさがあるので、これなら私でなくても一人でハーフ1本飲めると思いますね。

そんなに高くもないようです。東急ではまだ発売していないとのこと。これは買ってしまうなあ。

ところで、そろそろ他のシリーズも飲んでみないとなあ。価格帯が全然違うけども。
posted by harukuni at 21:21| 東京 ☀| Comment(1) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月04日

びっくり〜諏訪前宮

連休の前半、友人と諏訪に行きました。

初日は山を攻めて霧ヶ峰。八島ヶ原湿原は超絶に天気が良くて、雲一つ無い晴天であったかくて最高。しかもそこに「旧御射山神社」があって私はテンション最高。いや、湿原も素晴らしかったですよ。

翌日(つまり今日)、諏訪の前宮に行きました。びっくりするわ。参拝客たくさん。

10年前に行ったときには、私一人だったのに。。社務所の御朱印行列にも驚き。

いや、有り難いことなんですよ。でも御柱を拝んでいる人が居て、あなたなにやってんの?感が強くあったりします。まあ、良いんだけどちゃんと考えてきてくれないかなあ。

そして、遂に今年前宮の全末社を制覇しました!全部かどうか知らないけど、前宮の境内図に書いてある社は、山の上にあるらしい一つを除いて今回でコンプリート!大満足です!

ラスト一つは、とある家への道を、家の前に行った脇にありました。普通行かねえよ。「鶏冠社」です。

コンプ嬉しいんですが、車で抜けたとき、政所社の社が無くなってた感じがあって心配です。鶏冠社は明らかに最近作った祠なんで、同様に作り直して貰えれば済むんですけどね。

写真は明日上げることにします。眠い。。。
posted by harukuni at 22:08| 東京 ☔| Comment(0) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

予想を超えてきた、地味なブルゴーニュ

このあいだ、家で開けたワイン。ジョルジュ・シコート(GEORGES CHICOTOT)のニュイ・サンジョルジュ一級、レ・サンジョルジュ1988。
1988はブルゴーニュもボルドーも同じような評価で、中身はあるがとにかく固い。酸やタンニンがぎっちり。その為中々魅力的な物にならず、悪い年ではないにも関わらず人気が低めです。

そんな感じかなと思いつつ開けたら(購入したのは今年の1月末)、予想外に熟成感があり、柔らかく滑らかで固さを感じない。なめし革の風味やダシの旨みも出ていて、温度が上がるにつれて尚開いていきました。正直、予想を超えた美味しさでした。

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ニュイ・サンジョルジュでトップの畑で88年。ただでさえ固いイメージ、生産者もそれほど有名じゃない。かなり地味なワインですが、良い買い物でした。12,400円でしたよ(2割引セールだったけど…)。

ところで、全く同じ畑、年、生産者のワインがついこの間のカウンター古酒の回で出ていたんですが、もっと固い印象でした。それもありますが、そっちの写真がこれ。

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ラベルが全然違う。いや、同じワインでラベルが違うことはブルゴーニュでも時折ありますが、ここまで全くデザインが異なるのは、ノースバークレイみたいな特別な買取業者が入る場合しかないと思います。(後はオスピスだけど、オスピス・ド・ニュイは違う)
このワインは、家で開けた方が特別ラベル。紋章みたいな青い地のマークに飾り文字があって、1文字はMで、あとは多分Cと、なんだろう、とにかく何らかのキュヴェぽいですね。

それもまた、面白くて一層楽しめました。
posted by harukuni at 22:30| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする