2017年07月21日

素晴らしいワイン会-2

ワイン会に行きました。
参加者なんですが私は運営側になります。とある方の家でやるんですが、その方はワインを沢山お持ちで、120本入りセラーが2台と、他いろんな所にワインがあります。そこからワインを選ぶのが私なのです。

自分の飲みたいものと、他の条件とを勘案しつつ飲みたいものを引っ張り出します。だんだん酔いながらも計算を続け、しかもコルクを抜くので酔いが遅い(ほんと)。でも大概計算に失敗し、いろんな負担がその方のお世話になってしまいます。申し訳ないやら、「無理だあ」と叫びたいやら。

そこで選ばせていただいた中で、私として今回特に印象に残ったのが2本ありました。

一つはこれ。ボルドー、ムーリスのグレシエ・グラン・プジョー(Ch Gressier Grand Poujeaux)、1959年!です。

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ボルドーのスーパーヴィンテージ、しかもなぜか61年の陰に隠れてあまり目立たない年という気がします。日本だけかも。(パーカーの「ボルドー」が61年から始まっているのも大きかったのかな)


色を透かしてみて不安になりました。やけに濃い。適切なライトを持って行かなかったので判断困難ですが、濃いのは明らか。液面はミッドショルダー、注意レベルです。
以前、古酒で色がやけに濃く、飲んでみると明らかに異様な味というボルドーに何度か当たったことがありました。もしかするとそれかも知れない。それをオーナーに伝えたところ「飲んでみれば良いんじゃない?」という回答だったので、ものすごく頑張って、開けました。

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結果は大当たり、万々歳!ボルドーの古酒の素晴らしい物に共通の、熟成感はあるし円やかなのにでも若々しい、それが調和している。滅多に飲めない、最高の飲み頃の一つです。ムーリのブルジョワでは評価高めの方ですがまあブルジョワの最上で特級評価かじゃない。それでこの味とは、やっぱりボルドーって凄いんだとうなるしかありませんでした。
色の濃さは、多分葡萄の熟度だと思います。わざわざあれを足す必要は無いはず。

もう一つは、写真がぶれまくりで悲しいの一言なんですが、ジャフランのシャルム・シャンベルタン、1972年です。

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ジャフラン(Jaffelin)社は、なかなか評価が難しい存在。低レベルネゴシアンという意見が優勢ですが、72年当時は今のジョセフ・ドルーアンが買収し、長持ちはしないけどなかなかのワインを作っていたという評価もあるようです。シャルムはその中でも良い、ドメーヌ物だったという記録もある。

でも今残っているのか・・・あ、まだある!ラベル変わってない!確かJCボワゼに買収されたと思ったけど、記憶頼りだから間違ってるのかな。
輸入、コストコホールセールジャパンだ・・・・(判断困難)

まあ著名とは言えない存在だったわけで、そのジュブレイ・シャンベルタンの特級で、かなり良い年の45年前の古酒。これを飲まない手は無いでしょう!


なるほどね。もちろんこの一本で判断できないですが、このワインは「なるほど」でした。味が固く、変な苦みと粗さがあり、熟成感は無くはないですがヴィンテージと畑から期待するものではない。なのに妙に「薄くない」。衰えている、と言うのとはちょっと違うんですよ。

しかし、ジャフランのこういうワインを飲むことができること自体私としては貴重極まりないです。だって売ってないよ。多分世界中のオークションを探しても難しいのでは?
このワイン、その方がブルゴーニュで買って持って帰って下さったのです。なぜこれを買う?と思いましたが、この方同時に買ったワインは前に取り上げた80年のボージョレも含まれ、それは腕に覚えのある方々をうならせる美味しさだったのですから、こういう希少な物のも買えるのかと思います。

でも、他の参加者はあまり反応無かったな・・そりゃあそうか。

どちらも本当に貴重な体験でした。その方に、いつもなんですが感謝してもしきれないです。考えて選ぶの、楽しいんですよね。



ジャフランの隣の写真は!だから、また失敗したんです(泣)
posted by harukuni at 22:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月20日

発見したのは箒神だった

最近神社趣味から踏み込んだ中世神道から更に訳わからない方向に進み、関連するこ難しい本をよく読んでいます。かっこよく言えば知のワンダーランドなんですが現実は中々ついて行くのにも苦労し、楽しいと同時にくたびれます。

特に寝る前に読むと、頭を使わなければならずかえって眠れなくなることもあります。そういう時にはライトな本で頭も軽やかにしたい。ネコの写真集が多いですが、信仰関係では「医と石仏」という本が気に入っています。

こう書くと中身が薄いみたいですが、昨日のシャルツホフベルガーのように軽くて淡いけど実に味わい深い本です。サブタイトルは「庶民の治病信仰」で結構ハード。著者は会田秀介氏、職業はお医者さんで、かつ日本石仏協会員と奥付にあります。会田氏が撮り続けた石仏の写真、正確には仏じゃないものも含まれますがそれは些細なことなので「石仏協会」なのでしょう。
見開きの右頁に説明、左頁に大きい写真1枚です。著者の人柄がにじむ語り口、治病の観点から庶民を思いやる内容、読んでいるととても落ち着きます。なので何度も読み返し、昨日もまた読んでいました。

たまたま開いた98頁。写真を見て、あれ、どこかで見た気がする、と思い所在地の住所を見てみると「神奈川県中郡大磯町大磯 熊野神社」。
大磯って今年行ったし、熊野神社もあったなと考えて思い出しました。やっぱり見ていたんです。こういう石仏です。(もちろん私の撮った写真)

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この石仏が何だかさっぱり判りませんでした。着物から女性像とわかりますが、肩に背負っているのはいったい何なのこれ?葉っぱのついた銀杏の枝か、七夕の笹飾りか。巨大ブロッコリー?

その謎が解けました。「箒神」なのだそうです。この持ち物は箒だったのです。

私の写真だと陰になっていますが、顔を傾けた側に髪が流れています。強風に吹かれているんでしょうか。

著者の説明によれば、箒神は出産を守る「産神」(うぶがみ)なのだそうです。山ノ神や道祖神、しゃもじ神に便所神(!)なども産神だそうでその仲間。産室の隅に箒を逆立てる習俗もあったそうですよ。
ただ、なんで箒がお産を軽くし、よい子をもたらすのか触れていません。こういう時に役立つコトバンク(平凡社世界大百科事典)でも理由は書かれていないなあ。民俗とは簡単には判らないものですね。
思いっきり推測すれば、部屋からゴミを掃き出すように、さっさと子供が出てくるようにと言うことなのかも。赤子をゴミあつかいは酷いけど、そのくらい軽くという思いがあってもおかしくないかなと。
風に吹かれるかのような姿の理由はなおさら判るわけ無し。

箒神の「石仏」って他にどのくらい現存するんだろうか。googleでは見つかりませんでした。そんなお宝だったとしたら実物を見る事ができて嬉しい。

その横にもう一体、破損した像が残っていました。

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一部ですが、ちょうど箒と顔、流れる髪がわかるところが残っています。大磯独自の造形なのか。他に見つからないから比べようもないけれど。。
posted by harukuni at 21:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月19日

エゴン・ミュラーの自根

先日のワイン会。「凄い自根の会」でした。

つまり接ぎ木してない葡萄からできるワイン。19世紀後半にヨーロッパをアメリカ東部出身のフィロキセラ(小さい虫です)が襲って以降、全ての葡萄が接ぎ木されていると言って過言ではない。回り回って日本とか、アメリカ西海岸もほぼ全滅です。

また、接ぎ木した方が色々便利なんだそうですよ。従って「やる意味が無い」わけですが、汚染地域でもわずかに残っていたり、チリは歴史・地形上かなり防がれていたりと有るところには少々有ります。その中でも、凄い物が入った(さすがに8種類の全部ではない)会でした。

凄いと自称する以上外せない、ボランジェのヴィエイニュ・ヴィーニュ・フランセーズ2006年がありました。今確認のために楽天を見て青ざめました。ここまで値上がりしてたのか。ちょっと洒落にならなくない?

しかし私の目的はこちら、これ一つと言っても良いんです!

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ちょっと見普通のエゴン・ミュラー、シャルツホフベルガーです。2015年、カビネット。

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但し。一点を拡大すると、見慣れない文字が入っています。

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「Alte Reben」

アルテ・レーベン、オーストリーのワインだと結構見る気がします。でもドイツワインでは記憶にない。最近はあるかも知れないけど、知らない。
あ、今検索してみたらちょくちょくありますね。なるほど、フーバーは書いてそうだなあ。
意味は、ボランジェの「ヴィエイニュ・ヴィーニュ」と同じです。古木=葡萄の木が古いという意味ですが、この会に出ている以上、もちろん自根を示しています。

フィロキセラは砂地には弱いとの話を読んだときに、モーゼル辺りのスレート土壌も耐久性があるんじゃないかと思ったんですが、それ程間違いではなかったようです。ただ、師匠の説明によると相当日当たりが良くて、夏に土壌が高温になる所だと、フィロキセラが生きられないんだそうです。
それに該当したのがシャルツホフベルガーの畑の中の一部だそうで、そこの葡萄はは樹齢100年近くにもなるんだとか。ただ、単独で出したのは、何年前からだと言ってたかな、10年には満たないらしいですよ。

隠しワインで、同じエゴン・ミュラーのシャルツホフベルガーの接ぎ木した方の2016も出されました。年が違うんですが、私も、そして多くの人も、自根の方が柔らかくて滑らか、優しい印象があると言っていました。それでいてまとまっている。非常に淡い色合いですが、弱くはないんです。エレガンスこそ、私がエゴン・ミュラーに最も求めるものです。

まあ、一口飲んで卒倒しそうになるほどじゃないですけども。

とはいえ二度目があるかどうか怪しいです。色々な意味で無理に参加した甲斐が有りました。


え?ボランジェ?
余計なことは書かないでおきます。(そういう感想は私だけだったし)
posted by harukuni at 21:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月18日

四谷須賀神社の驚き

そういや先々週、都議選と言うこともありモヤさまを何だか雑に見ていて、冒頭で神社が出てきたのは気付いたしそれが四谷須賀神社なのは判ったんですが、須賀神社が今はこんなことになっているとは全く知りませんでした。

敢えて言う事もないでしょうが、映画『君の名は。』を見ていない私には驚きでした。まあ大洗の例も有るから最近こういう実在の場所がアニメや映画の聖地になる事は多いです。尾道だってそうだろうし。

そういや雑だったなと思い、連休に見直したら、普段大人しめの福田アナのしゃべりがやたら早かったのにちょっとびっくり。興奮してます。そこまでなのか。

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この坂登るのがきつかったなって思い出しかない(最後に行ったの9年前なんだから当たり前)。当時の写真です。ここは変わってないな。

でも、最初モヤさまを見たときに「四谷でどこの神社だ?」と思い、須賀神社だと判ったあとも結構記憶と違う印象が有りました。一つは、右側に並ぶ神輿庫がずいぶん立派だと言うことですが、今写真を見直してみたら。とんでもない差がありました。

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一の鳥居が無くなってる!


この立派な鳥居をちょっと古くなった程度で取り壊すとは思えないので、恐らく東日本大震災でダメージがあったんだと思います。テレビの画面と写真・実際ではずいぶん印象が変わるので、そのせいかと思っていましたが、そうだったのか。

一の鳥居はなくなりましたが、参拝者ははるかに増えたろうし、テレビの様子でも提灯が沢山で賑わっていて良かった。稲丸の神紋も多かったですが、境内社の天白稲荷(!!)の神紋でしょうね。名前が今の私には結構驚きなんですが、番組で思い出しました。

この回は亀ヶ岡八幡も出てきて、神社好きには良い回でしたよ。
posted by harukuni at 21:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

素晴らしいワイン会ー1

この1週間くらい、やたらに豪華なワイン会が連続しました。

最初の会はこういう感じ。ほぼ、セレクトは私でした。

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クリュッグヴィンテージ2002,コンクスガード・ジャッジ2007、シャルル・ノエラ、ヴォーヌ・ロマネ1978。

更に興味ぶかしは、まずクロード・デュガのグリオット・シャンベルタン(Griotte-Chambertin)2006。超絶高価なんですが、しかも絶対今飲み頃じゃないんですが、じゃあいつ飲むんだという感じで選びました。

やっぱり今は飲み頃じゃない。若い果実味が薄れてタンニンが目立ちます。でも奥行きとか深みとかは確かにハイレベル。やっぱり、あと何年熟成させたらいいかは想像がつきませんが、今飲んでしまうしかなかった思います。言い訳ですな。

次に、なんとジャフラン(Jafflin)のシャルム・シャンベルタンの1972が有ったので迷わず抜栓。ジャフランはネゴシアンで、かなりたいしたことが無くて(ジャドとかフェヴレイとかの対極)、今はどこかの傘下に入っているはず。そこの、まだ独立していたときのワインがどうなのかは本当に興味がありました。

結論は、評論家の評価は正しいんだなということ。おかしくはないんですが薄っぺらい。まずくはないんだけど美味しさも見えない。
当時のジュヴレのシャルムだからという事もあるかもしれませんが、そういうワインを買っていた(作らせていた)ネゴシアンが良くないという説は説得力があるのかな、と思いました。
以上はまだ1回だけだから断言できませんが、そういうワインを飲む機会が素人には皆無なので、飲むことが出来たことが貴重です。


最後は1959のCh.グレシエ・グラン・プジョー(Gressier Grand Poujeaux)。ムーリのブルジョワです。
1959年はボルドーでも最高のヴィンテージですが、セラーから出して状態を見た時、透明度がよくわからず開けて良いか迷いました。液面も低いし。でも開けちゃえ、という感じで、賭け的に開けました。

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結果は大勝利。ボルドーの熟成をしっかり感じられる、黒い果実や土やスパイス、柔らかいが骨格もあり、ピノ・ノワールとは違う深い熟成が大いに感じられます。加えてかつては青い印象だったろう風味もきれいにアクセントになっています。ミディアム・ボディとはこのこと。これこそ今飲むべきワインでした。

その他多数のワインもすべからく美味しかったです。実に良いワイン会でした。
(これがまず1回目)
posted by harukuni at 19:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする