2018年11月12日

東急ほど熟の会

先週のカウンターは"ほどよく熟成したワイン特集"、略してほど熟。90年代〜2000年代のワインです。

どれも良かったですが、特に印象的だったのは、まずこれ。フランケン、ルドルフ・フュルストの(正式名は余りに長いので省略)テラッセン・リースリング&ジルヴァーナ2006と、クインツ・バ(KUENTZ-BAS)のアルザス・ピノブラン1998です。

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両方とも、土日2日にわたって飲みました(安かったし)。両方とも、2日目が大いに美味しかった。初日は引き締まったり口をきかない感じだったりしましたが、2日目は大いにほぐれて美味しさが表れていました。

フュルストはリースリングの雰囲気が前面に出てきていて、今美味しいしまだまだ発展しそう。一方クインツ・バのピノ・ブランは、熟成の甘みが出てきていて多分今が頂点、この先は下りになりそうです。まあ8年違いますからね。
ピノ・ブラン、見直しました。


次はこれ。フェヴレイのマジ・シャンベルタン2005です。

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固く閉じているでおなじみの2005年に、酸っぱくて固いでおなじみのフェヴレイ(当時)。案の定がっちがちで閉じまくってました。とてもじゃないが美味しいとは言い難い。その意味で、とても印象的でした。

でも、経験としては貴重でしたよ。


そして、2日目に開いたミッシェル・ラファルジュのヴォルネイ・クロ・デ・シェーヌ1999。こちらは華やかで有名なヴィンテージです。

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2日目だった事もあり、まだこんなに残っています(17時近く)。事前にわからないから当然ですが、これを飲まないのは非常に勿体ない。それくらい美味しかったんです。

優美で柔らかい味わいで、熟成の旨みが大人しいながらもしっかりと現れています。ものすごくバランスが良い。ラファルジュは、良いワインだと思いますが正直それ以上だったことは無かったんですが、これは素晴らしかった。飲んで良かったとしみじみ思いました。

お代わりしたいくらいでしたが3,800円/グラスではちょっと無理でした。残っちゃっただろうな。飲めば良かったなあ(後悔先に立たず)
posted by harukuni at 21:32| 東京 🌁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月06日

バロン・ド・エル1992、のマグナム

先日のワイン会。マグナムのかなり古いのを飲む会でした。

4種類ほど有ったんですが、私がかなり無理をして参加した理由は、ラドゥセット、プィイ・フュメ バロン・ド・エル1992年です。

あの形のままマグナム瓶なのかも興味が有りましたが、マグナムは大きくする場合が多いな。やっぱり形を保って大きくなっていました。


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味ですが、若いのなんの!色にまだかすかに緑を感じます。引き締まった酸、火打ち石の風味、岩を舐めている感じのがっちりした味わい。その若狭に感動的でしたが花開くのはいつなのか気になりました。今飲むなら普通サイズの瓶にしなさいということか。

バロン・ド・エル、何だか話題に上りませんが実力は見事だと再確認しました。


ちなみに隣は80年代以前のデゴルジュのテタンジェ、普通のキュヴェ。香りがややヒネ気味でしたが飲んでみると甘やかで華やか、旨みもあってこれもまた、たいした物でしたよ。香りが惜しかったなあ。
posted by harukuni at 20:05| 東京 ☔| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月05日

ブルゴーニュも新しく〜シャンパーニュも

週末のカウンターはブルゴーニュ。2日目の3時頃に行ったらほとんどが 売り切れで番外編に切り替わってました。日本ワインが一番人が来るようですが、ブルゴーニュも依然として大人気です。

番外編で、見た事の無いブルゴーニュがありました。しかもシャンボール・ミュジニィの1級レ・クラ。シャボール・ミュジニィなんて掘り尽くされているとばかり思っていましたが、新しい生産者があり得るんですね。ピエール・ブリセ(Pierre Briseet)だそうです。

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中ではまあお手頃な値段。飲んでみたら結構果実味がみっちりとある、濃厚タイプに思いました。今どきとは傾向がやや違うかも。でも私は好きですね。とは言えボトル2万を軽く超えるので、またカウンターで出たら喜んで飲みます、という感じ。


面白かったのは、シャンパーニュのゴッセ。話題だし美味しいと言って買う人も多いそうです。「15年」という名前だよな。90年代の良作年をブレンドして、1999にデゴルジュして、近年出荷したんだそうですよ。

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飲んでみると、色は間違いなく熟成の黄金色。でも香りはまだ若い感じ。味は、熟成から来るカラメル風味や旨みなどが大いに見られますが、若い酸と溌剌とした泡もあるし、若さと熟成が重なるというか、まとまらないというか、判断を下すのに困難を感じるワインでした。間違いなく美味しいんですがけど、もう少し練れてまとまってくれれば最高、というのが個人的感想。

これを飲んで、「いや、色々新しいこと考えますよね、もうわけわかんない」と言っていたら師匠が、今後もっともっと色んなのが出てきますよ、もっと収拾付かなくなりますよ、と熱を込めて説明。私は有り難いことに巻き込まれていませんが、シャンパーニュファンの方は混沌に覚悟をしておいた方が良さそうです。


あと。これはルー・デュモン、仲田晃司さんのマルサネ・ロゼです。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられた、マルサネで赤を作るはずが雹にやられて種の熟度が納得行かず、ロゼを作ったという物です。

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まあ、話題ですよね、という感じで語られていましたが、期待しないで飲んだ方が「ロゼって美味しいんだ」と言っていたほど、色は淡いながら果実の奥行きがしっかりとある、豊かなロゼでした。とっても良いですよ。赤にしても大丈夫だったんじゃないの、というのは勝手な感想ですが。

でもね。グラス1,500円だったんですよ。聞きませんでしたが、通常ならボトル1万円です。


1万円のマルサネロゼ?それは、まあ、ないよね普通。


日本でテレビに出たからこその値段でしょう。仲田さんは安く売っていたはず。それを判って、飲む人は飲んだ方が良い気がします。すごく美味しいけど。
posted by harukuni at 22:14| 東京 🌁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月01日

奈良の鴨神社巡り

随分前になってしまった関西旅行、たまたま多武峰に行って感動の嵐だったのですが、次の日もまた素晴らしい神社巡りになりました。御所市周辺の、鴨鴨巡りです。鴨なんです。


回った神社は、

鴨都波神社
葛木坐御歳神社
葛木坐一言主神社
鴨山口神社
高天彦神社
高鴨神社
葛木坐火雷神社

全部が延喜式内社で、鴨山口神社を除いて名神大社。それもありますが、どこも実に素晴らしい。

名前に鴨が付いているのは3社ですが、どちらかというと葛木坐御歳神社の方が鴨仲間で、高鴨・葛木御歳・鴨都波で上鴨・中鴨・下鴨だそうです。解説板に揃ってそう記されていますが、それだけでなく神名帳のフリガナ(国史大系)に、鴨都波神社(正式には鴨都波八重事代主命神社)に「シモツカモノ」と有って、これも重要な根拠でしょう。

全部の神社は書き切れないので上中下の鴨神社を取り上げます。回った順に、まず下鴨の鴨都波神社。読みは「かもつば」です。
御所の市街から車で3分、車が途切れない国道を直射日光にあぶられながら渡って入った境内は

天国!

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白砂が敷かれた境内を取り囲む、規模としては林ですがこれはもう森のレベルの見事な樹木。その中に佇む壮麗な社殿。

実は、「鴨巡りをしよう」とか言っていた我々も想像が出来ず、大したことなかったら、レンタカーだから他へいけばという暗黙の了解があったんですが。

申し訳ございませんでした。心から謝ります。



次は中鴨の葛木御歳神社。名前に鴨が入っていませんが相殿神の高照姫命は鴨社仲間であることを示しています。主祭神は名前の通り御歳神なんですが、何と全国の御歳神社・大歳神社の本社だというのです。(大歳神も相殿で、3柱を祀っています)

国道を外れてどんどん狭くなっていく道を進んでいくと、危うく鳥居を通過しかけます。いや、立派なんだけど前の木に隠れて見えないんだなあこれが。

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中へ入っていくと、二の鳥居の先に見える石段、うねってますよね。写真はないですが、途中の土壁がほぼ崩れてるし。。

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これは、鴨都波神社の逆かあ?でも我々は大丈夫だぞ、と思いつつ石段を登ると。

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いやあ、良いじゃないですかあ。鴨都波神社は町中、葛木御歳神社は丘の麓に有って森厳な雰囲気を漂わせて好一対です。静寂に包まれて我々しか居ない・・

わけでは無かった。拝殿でご祈祷をしていたんです。邪魔になったら申し訳ないしじろじろ見ませんでしたが、受けている方は若い女性、神職は女性神主さん。一対一で、四方吹き抜けの外拝殿で行っていて、初めて見る事ばかり。

森に抱かれた神社での祈祷の風景、何だか神々しい物すら感じました。そうしている内に神職さんが退席して、その後は女性が一心に祈りを捧げ続けていました。

こんな連中でも出来るだけ静かにして、遠くから風景の写真を撮って引き上げました。今思うと、夢を見ているようでもあったなあ。



さていよいよ上鴨であり、鴨社群の中心でもある高鴨神社。名前は知っていましたし、大和のこの辺りがカモ氏の根拠地であったこと、京都の有名な上下カモ神社との関連が色々議論があることなども承知していました。所在地の地名が鴨神だし、立派な神社なんだろうと想像しました。

しかしここまでとは思わなかったぞ全く。


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この見事な参道。その参道の、本殿に向かって右手に、池がありました。


池の規模じゃない!!


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緑の時期ですら湖面に木々の色が写って実に美しい。深い奥行きがご神徳の深さを表しているかのごとくです(自分らしくない発言)。

なんか池ばかり褒めてる感じですが、こちらが本殿。拝殿が改築直後らしく、檜の香りが立ちこめています。

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参道からかなり高さのある石段を登ったテラス状の所にあり、背後は森に囲まれています。多数ある摂末社は参道と同じ面にあるので、3段になっているわけです。

地形の妙から生まれた聖域と言って良いでしょう。空気が素晴らしかったです(どうしたんだ自分)。


しかし、紅葉の時にはどうなっちゃうんだろうか。周り大渋滞じゃないのか?(あ、ちょっと覚めたかな)


下→中→上と続けて鴨の神社を周り、前半戦で大満足だったわけですが、後半戦の4社も劣らず見事でしたよ。奈良県の深さ、恐るべし




蛇足。高鴨神社は鴨神にありますが、鴨都波神社は蛇穴という名前の地ににあります。じゃけつか?何だろうと思っていたんですが、偶然判りました。

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「さらぎ」。どこをどうしたら、そう読めるんですか????

奈良県恐るべし。
posted by harukuni at 21:17| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月31日

至福のドイツ会

先日参加したワイン会。

全て、ドイツの、甘口。4人でフルとハーフ3本づつ。ハーフ2本はベーレンアウスレーゼ。

これを至福と言わずして、何を至福と言うべきか。


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リストは、昔ながらのドイツなので非常に長くなるので色々省略し、記号も使いながら(Aus:アウスレーゼ、BA:ベーレンアウスレーゼ)書くと。

ラインヘッセンの、ケラー(KELLER)
 ダイデスハイマー・フーバッカ リースリング Aus 1999
 ダイデスハイマー・フーバッカ リースリング Aus 1999 (375ml)

モーゼルのフリッツ・ハーク(Fritz Haag)、畑は全てブラウネブルガー・ユッファ・ゾンネンウーアの
 リースリング Aus Fuder9 1999
 リースリング Aus Fuder9 2000
 リースリング BA 1999 (375ml)
 リースリング BA 2000 (375ml)

ハークでは1999年と2000年が比較できます。’Fuder9'はナンバー9の意味で、毎年最上のアウスレーゼになるんだとか。ボトル状態はあるだろうものの、どうやら1999年が素晴らしい年だったらしい。十分見事な2000年を1999年が上回ってきます。若々しさとまろやかさと練れた甘みときれいな酸とが見事に調和する1999年、まさしく見事です。

ケラーは、ラベルを文章化すると全く同じですが、ての通りパッケージが異なり、ハーフの方が特別キュヴェ。樽番号が違うんです。これ、ベーレンアウスレーゼだとしか思えない。粘度が高くてとても甘みが豊かです。

一方フリッツ・ハークは酸がより際立って流麗。それぞれラインヘッセンとモーゼルを代表する生産者なので、ライン川流域とモーゼルの差が出たと言っていいんじゃないでしょうか。

ケラーにしろハークにしろ、アウスレーゼとBAの間でどちらが上とか言えないと思う。糖度を測れば格は決まるけどね、という話し。どちらが良いかは好みでしかない。まぐろは中トロか大トロか、或いは赤身かという話でしかないですね。

そしてもちろん、私にとってのリースリングの偉大さを再確認した時間でもありました。

あまりにも素晴らしい、滅多に出来ないワイン会でした。
posted by harukuni at 20:22| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする