2017年06月21日

シャブリの日

そう言えば順序が逆になっちゃいましたが、カウンターのブルゴーニュの週についてです。シャブリが中心でした。

今回シャブリを4種類飲みました。特級レクロが揃い、V.ドーヴィサ、パトリック・ビウズ、ウィリアム・フェーブル。2015年です。そして、ラヴノーは1級でモンテ・ド・トネル。ラヴノーは1年遅れるので14年です。レクロも出ていたそうですが、もちろん売り切れてました。

まずそのラヴノー、まあ例年通り固いのなんのって、

蝋封が!!!

あのさあ、蝋封使ってるのお宅だけじゃ無いから仕方ないけど、いい加減この固くて開けるとき迷惑至極な蝋は止めて貰えませんかね。粉が飛び散るったらありゃしない!まあ自宅とかなら下に新聞紙敷いて開けりゃすむことだけど、それにしても意味がわかんない。高級感出したきゃ柔らかい蝋使えば良いでしょ?柔らかい方が高かったら、その分乗せりゃあ良いじゃんかよ1本100円も違わないだろうし。

私が開けたわけじゃなし、今の値段じゃラヴノーも全く買う気がしないのでどうでもいい話なんですけどね。そもそも蝋の意味もわかんない。吹くと蝋から滲み出るんだよ?気密性もかえって低いじゃないの。

20170621_1.jpg

パッケージの文句へはさておき。ラヴノーワインも固く、何だかスモーキーなのが特徴。味わいの奥行きは確かに豊かなので長熟するだろうしさせたいです。が、皆さん「樽香が強い」と言っているのが私にはよくわからない。新樽の香りならもっとバニラだろうし、このスモーキーさは、新じゃ無いとしても樽由来かなあ?いわゆるミネラル的な要素を強く感じられます。
師匠がよく「皆さんが樽香と言ってるのは樽由来とは限りませんよ」と説明するんで、これもその例じゃ無いかと思うんだけど。。もちろん、ラヴノーも樽使ってますけどね。

レクロ3本では、ウィリアム・フェーブルが一番高いのにびっくり。ドーヴィサよりピウズが高いんだあ。私の印象だと、人気は
ピウズ<フェーヴル<ドーヴィサ<<<ラヴノー
だったので意外です。

でも確かにフェーヴルも美味。前からですよ。比較的ほぐれていて、果実味が前に出るタイプだと思います。きっちりと「岩の風味」もあるし、優美さもある。もしかして値上がりしたのならチョイ寂しい。

20170621_3.jpg

ドーヴィサ、最近師匠が「固すぎてもういらない、飲み頃になると思えないから」と断じているのが市場に影響?のわけないわな。
急いで補足すると「いらない」というのは自分では買わないという意味で、ワインとして飲む気が起きないという意味では無いですよ。さんざん待たないと美味しくならないのならラヴノーにしてしまう、と言うことでしょう。

しかし私は結構好み。寝かせて美味しくなるのを待つ気がしないのは同感ですが、シャブリの固い感じが好きなので、ラヴノーに比べると大人しいのかも知れませんがさすがに果実の奥行きも十分にあって今でも美味しいと思います。

20170621_2.jpg

そしてパトリック・ピウズ。東急では日本初入荷の頃から扱い、今でも続いています。
当初はシャブリとは思えないくらい豊かで甘い感じすらした記憶がありますが、だいぶスリム、筋肉質になってきました。私の好みに近づいてきてくれましたね。
(ピウズも蝋封ですが、固いか柔らかいか失念。今度確認・・しないだろうな)

と言うことで4者4様で全部美味しいという結論。2015年がグレート・ヴィンテージなので、シャブリには豊かすぎないかと思いましたが、良い生産者はやっぱり良いワインを作ると実感します。1級で14年なのにそれに負けないラヴノーもやっぱり凄いな。


それと、有名人ですがそれ程高騰しない(理由は明白)、ヴィレーヌのリュリイ1級グレジニー(Rully GRESIGNY)2014が出ていて、飲んだらこれもかなり美味。もっともヴィレーヌのワインの中で、なぜかこれだけ突出して高いんですが(7,000円強)確かに良いです。

20170621_5.jpg

シャロネーズだから驚くことも無いんですがきりっと引き締まって果実の豊かさが上手に調和していて、案外シャブリに近い印象。最初に飲んだので、惑わされてないですよ。
もちろんシャブリほどキンキンしないので、ピュリニィ的・・と言ってしまうとやっぱりこぢんまりしちゃいますけどね。普通の値段の買ってみよう。


赤についても一言。この週の赤は前に書いたルジェの14年ヴォーヌ・ロマネが圧倒的なんですが、ダークホースと言っては失礼ながら、ルシアン・ボワイヨのジュヴシャン1級、レ・シェルボード(Lucien Boillot G.V. Les Cherbaudes)2014が良かった。

20170621_4.jpg

意外と果実味が豊かで、厳しさを感じず柔らかいニュアンス。ちょっともっさりした印象ではありますが、柔らかくて美味しく飲めます。
安いジュヴシャンなんてこの世に存在しないのでそこそこするにしても13,000円位の筈だからかなりお値段控えめの方。
同じ年の、モンティーユ、ロティ、セラファン(それぞれ著名な1級)より、今飲むなら、美味しいと思いました。意外な発見でした。


なんだかんだ言いつつ、結局ブルゴーニュも堪能しちゃいますね。




余談。

今調べたら東急の売値、ラヴノーよりフェーヴルの方が高いじゃん!高くなったとは言え、ラヴノーはまだ良心的な方です。
とはいえそれはぬか喜び。ネットで調べたら東急の売値はとんでもなく安い。他ではあっという間につり上げられてしまうんです。師匠がよく言う「うちは安くはないけど、便乗値段は絶対付けない」の好例です。
悲しいので、もうラヴノーの値段については語らないことにします。
posted by harukuni at 21:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

新カリフォルニアワイン

しばらく前から「新オーストラリアワイン」が話題です。扱うインポーターが有名になり、特にワイン・ダイヤモンズは複数のネットショップで特設コーナーが有ったりメーリングリストに「ワイン・ダイヤモンズから続々入荷!」と載ってたりとブームに近い物がありますね。

アメリカ、カリフォルニアでも同様の動きが有り、これまでとは異なる味わいのワインを作る生産者が増えているそうです。「NEW CALIFORNIA WINE」という本が出て、そこに取り上げられている生産者が先頭を注目されているようですね。

昨日のカウンターはカリフォルニアで、ボンドやシネ・クア・ノン、ドミナスなどの王道に並んで新のワインが多数出ていました。主に、新進気鋭のマイケル・クルーズ(Michael Cruse)が作るワインです。クルーズは昨年サンフランシスコ・クロニクル紙のワインメーカズオブイヤーを受賞したそうです。

飲んだのは、まずコンブ・ペットナット・トルソー、チャールズ・ハインツ・ピノノワール2012年。この2つはクルーズ地神のワイナリーではないそうで、前者(ジュラの品種トルソーのブラン・ド・ノワール)はIPOBの立役者ラジャ・パーのプロデュースだそうです。

クルーズ自身のワイナリー、クルーズ・ワイン・カンパニーではモンキー・ジャケットとタナ(TANNAT)、2015年です。
クルーズ氏、どうもいろんな品種と試したいようで先ほどのトルソーに加えこちらはタナ。モンキー・ジャケットの方は2016年の情報では7種類以上のブレンドで、カリニャン、タナ、シラー、ピノ・ノワールに加え、サン・ローラン(!)、ヴァルディギエ(???)、そして「その他」だそうです・・・ゲミシュター・サッツかよ。
ヴァルディギエが結構多いそうなので何かと聞いたら、ナパ・ガメイの事だそうです。昔聞いたことがあるけど。。
ジャンシス・ロビンスンのワイン用葡萄ガイドを見たらヴァルディギエで出てました。19世紀後期南仏で耐病性の為にはやったことがあるそうですがフランスでは見られなくなり、カリフォルニアに持ち込まれそこそこ存在したナパ・ガメイも「1990年代までには、この品種は公式統計から全く姿を消した」そうです。どこから引っ張り出してきたんだか。

文字情報はさておき、肝心の味ですが。やはりどのワインも果実味も持ちながら引き締まった感じで冷涼感を大事にしていることがうかがえます。
トルソーの泡はそのかっちりした風味がきれいですね。酸がきれいに乗っていて緩みがありません。
ハインツのピノ・ノワールは、4本の中では常識的なタイプかも。でもポール・ラトーと比べると柔らかく、軽快。つまりは果実味は目立たないわけで、やっぱりIPOBを思い出します(関係の有無は判りませんが)。

20170619_1.jpg
20170619_4.jpg

クルーズのワイナリーの物は、モンキー・ジャケットは香りにSO2少ないときの獣臭とか、もわっとした感じ(ソムリエさんの表現を真似します)があってそちらに気を取られよくわからないのが正直なところ。味わいは豊かだと思いますが。
それに比べてタナはクリーンな香りでミディアムくらいの果実味とフレッシュ感がうまく調和しています。タナは黒くて固いイメージがありますが、そういうタイプじゃ有りません。エレガントさが良くて、1本買いました。

20170619_2.jpg
20170619_3.jpg


ところで、タナの隣の強烈なラベル、クロニック・セラーズでこれも新オーストラリアっぽいですね。ちょっともわっとが不安でしたが大丈夫、なかなか柔らかくて美味しいです。

値段は泡は1万円以上しますが他は5,000円程度と、まだ大人しいランクです。試す価値は大いにあると思いますが、量が少ないというのも新オーストラリアと同じ。もし発見できたら試す、という事になりますかね。
posted by harukuni at 21:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月15日

ブルゴーニュ、とはあまり関係ない話

先日のカウンターはブルゴーニュ、中でもシャブリ大会。でもそれはおいといて、興味を引かれた物を。

まずこれ。何だかわかりますかね。

20170614_1.jpg
20170614_2.jpg

これ、日本製だそうでキャップシールの裏に電気に反応するフィルムを貼って経路を追跡する、トレーサビリティ用の仕組みらしいです。これまではキャップシールに縦に銀のシールを貼っている場合が多かったですが、どうも金属感が強くてねえ、という方に最適です!(業者に知り合いはいないけど・・)

これが張ってあったのはルジェのヴォーヌ・ロマネ2014。さすが高級ドメーヌ、資金豊富。

20170614_3.jpg

ところで。このルジェのヴォーヌ・ロマネ2014,師匠が美味しいゝゝゝゝ言うので思わず頼んだら本当に美味。なんかお金持ちならこれだけ世の中にあれば良いというくらい。まあボトル19,440円(税込み)、売り物1本なのでどだい無理なんですが。
(ラベル写真はわかりきっているので省略)


もう一つ、座った席から目についた物を撮りました。

20170614_4.jpg

私という人間はかなり嫌みなやつなんで、心意気に感じなくも無いんですが、それよりこれを段ボールに印刷するのは如何な物かとか、コルク以外のクロージャーは使っとらんのかとか、肝心の出荷日が書いとらんじゃないかとか、突っ込みたくて仕方なくなっちゃうんですよね。
(会社の名前の所にぴったりガムテープが貼られてるのは、本当の偶然ですよ)

絶対神罰が当たるな。

ワイン本体の話は、また別に。
posted by harukuni at 20:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月14日

慎重さを忘れずにいてほしい

一昨日、京都市長が天皇の対以後のお住まいを京都に出来ないか、国に働きかけるというニュースがあった。
次いで今日は奈良県知事が退位後の離宮を作るアイデアを発表している。
京都は2013年から東京一極集中を減らすアイデアとして「双京構想」を立ち上げていたそうで前からの話だ。また奈良は離宮だから、東京・京都とも矛盾しない。

でも、なにかどうしても上皇の誕生の機会に・・と思えてしまう。


宗像の辺津宮が世界違算登録決定というのに複雑な気がすると共通の感情である。いや、良いんですよ。でも目的「それだけ」ですか?


東京一極集中の対策とか、地域振興とかと両立するなら大いに喜ばしいことだけど、何らか負担になってしまうような事があれば(例えば辺津宮の島への上陸増)喜ばしくなくなってしまう。

かつての日本人の美徳に則り、色々慎重であって欲しいです。
posted by harukuni at 20:50| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月07日

ルモワンヌのACブル

見かけて思わず買ってしまったブルゴーニュ、ルシアン・ルモワンヌ(LUCIEN LE MOINE)のACブル赤。特級と、特級並みの一級しか作っていないという認識だったからです。

見たとき「あれっ?」と声を上げてしまったのですが、たまたま横に居た店員さんに「前から有りますよ」と言われました。それで考えてみると、そういや有ったな、と言うかすかな記憶が(聞いてからの偽記憶かも)。中間が無く、ACブルと、特級格だけを作っていたかも。

20170607_1.jpg


買ったことは無かったので購入即決。5,940円。ACブルでも最近このくらいするのかなり有るから、安いとは言えないけどまあ良いか、と思いました。

早速飲んでみると、やっぱりこれは中々美味しい。2014年ですがしっかりとした果実味の豊かさはさすがルモワンヌ。それでいてやり過ぎ感が無く、バランスが良いのもやっぱりルモワンヌの腕だと思います。村名でも畑名入りくらいの味だと思われ、最早最近のブルゴーニュにしたらお買い得の仲間かも知れません。5,940円だけどね。

とは言え、どんなにしつこいと思われようと言いたい。だからこそ気付いたんだけど言いたい。こんなでかくて重い瓶は止めてくれ!本気でセラーに入らないんだから。昨日のグロスターの1リットルを見習って欲しい。絶対ルモワンヌの方が重いぞ。値段も重いけど。





あれ、楽天で調べてみたらルモワンヌ、なんか比較的にお手頃になってる。。。やっぱり人気が無いのかなあ。
posted by harukuni at 20:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする