2017年01月24日

これぞ想定外、モルドヴァワイン

先日、無謀じゃないかと書いた東急のモルドヴァ特集。私は土曜日には行けず、日曜日にどのくらい残っているか心配しながら行きました。

2時過ぎくらいに行くと、カウンターに他に2人のお客さん。インポーターの、明らかにモルドヴァ出身の女性も立っています。赤ワインは中々減っていて、まあ良かったと思いつつでも1本はまだ開けてないな、やっぱりかなと思って飲み始めたら、師匠が驚くべき言葉を。

「京は静かですけど機能は大変だったんですよ。ずっと満席で、空くのを待っている人や立ち飲みの人までいましたよ」

え?ブルゴーニュでもルソーとかじゃないとそこまで行かないぞ!

じゃあこの開いてないワインは、と思って聞いたら「2本目です」。他にも2本目に行った物があったそうです。さすがは東急なのか、東急なのになのか・・。

師匠が強調していましたがモルドヴァは東欧で黒海沿岸(面してはいない)なのでジョージアみたいな変わったワインだと思われるそうですが、とても近代的な味わいのワインを作っているそうです。今回出されたのもそういうもの。

例えば、これはフェテャスカ・レガーラという固有品種と、ピノ・グリージョの2本ですがフェテャスカは最初垢抜けないと思っていたらだんだん開いてきれいな果実味が見えてきます。

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一方のピノ・グリージョは師匠大お勧め(2本目か、もっとかも)のストレートに美味しい、きれいなワイン。果実味が豊かで、一時「ピノ・グリージョ」に見られたシャバついた薄っぺらさとは無縁。3,000円前後なので良いですよ、これ。

一方、これはフェテャスカ・ニャグラとララ・ニャグラというどちらも固有品種ですがやっぱりきれい。

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両方赤です。ボルドー品種系統の味ですが、酸がきちんとしていて飲み心地が良いです。で、1本2,000円くらい。お買い得間違いなし。(ワイナリーは、裏ラベルにすごく小さくしか書いてないんですがLion-Gri。ヴィンテージも記載が無いです。これはフェテャスカが13年、ララが14年だそうですが)


ところで先ほどのピノ・グリージョ、シャトー・プルカリというワイナリーですがプルカリは地名でもある。ACマルゴーのシャトー・マルゴーみたいな物で、位置付けも同様、モルドヴァを引っ張っているワイナリーだそうです。そこの最高級品が、アルブとネーグル。「白」、「赤」の意味だそうです。なんとボトル1万円突破。

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しかしこの味ならそれも納得。白も赤もものすごくバランスが良く、豊かで滑らか。間違いなく、どこに出しても恥ずかしくない品質です。ラベルもとてもエレガントで格好いい。通常品は、このワイナリーが最も誇りとする創業年の1827がちょっと邪魔に感じてしまいますが、最高級品は、ボトルの肩に!やっぱり大書はしてますね。

最初のフェテャスカ・レガーラを除くと、ラベルがやや田舎っぽいのがこれ。

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名前も「タラボステ」でどうも洗練に欠ける気がする。カウンターでは言わなかったけどアダモステを思い出す・・・ってそれは可哀想ですが!
前に来た方にも「このおっさん誰ですか」とか言われてたんだとか。でも、この人はモルドヴァの物語に出てくる英雄で、タラボステはその名前だそうです。

しかもこのカベルネが美味。やや粗さは残りますが、このコクと円やかさでカリフォルニアだったら1万円しかねない。それで約4,000円だそうですよ。経済状態が違うとは言え、このおっさんワイン(王のワインって言う方もいたとか。その方が良いですね)もまた見逃せないお買い得品です。

最後に、この2本。ビックカメラ有楽町店で見て、すごく気になっていたんですが、決して安くないので恐くて手が出ませんでした。
ミレシティ・ミチというワイナリーで、世界最大、延長200kmの地下セラーがギネスに載っているそうですが、これは1987の赤と1990の白でどちらも旧ソビエト時代のワイン。師匠が他の方に「少し取っつきにくいです」的な説明をしていました。

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当然飲んでみたら私にはものすごく馴染む懐かしい、でも確かに古い飲み手じゃないと慣れてなくて引いちゃうかも、という味でした。赤はクラシックなボルドーの、1級とかじゃない格の、うまく熟成したものによく似ている印象。そして、白はどこかで飲んだことがあると思っていたら、思い出しました。

今じゃロペス・デ・エレディアくらいしか作っていない、やたら樽で長熟させるリオハの白に似てます。あそこまで木の香りはしませんが(そりゃあそうだ)、恐らくは木の器の中でかなり熟成したんだと思います。もうこういう作りはしていないそうです。そりゃまあ、そうだろうなあ。

7,000円ほどだったので(ビックカメラより安いんじゃないか?インポーターが違うそうです)、白1本買っちゃいました。
この他も良いワインが目白押し(あれ?も有ったけど)。モルドヴァ、侮り難し!!




最後に聞いたばかりの蘊蓄を。フェテャスカは、白のレガーラと赤のニャグラが有るわけですが、ミチの古い白は単なる「フェテャスカ」。レガーラとニャグラは、元となるフェテャスカに他の葡萄を掛け合わせた交配品種なんだそうです。
・・・以上、知っていても全く使い道のない蘊蓄でした。

でも、もしこのモルドヴァの美味しさが広まると、今後は威張れる時が来るかも。
posted by harukuni at 21:08| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらの掲示板で、あなたがモルドバやアルメニアのワインを記事にしてるのは自分の掲示板での書き込みに影響されたからで、
あなたが、「私がジョージアワインを世に広めた事実を悔しがっている」と書かれてますよ

http://itest.2ch.net/hanabi/test/read.cgi/wine/1133616623
Posted by 4号 at 2017年01月27日 20:39
> 4号様
ホントですね。びっくりしました。しかもちゃんと引用してくれてますね。解釈の方は、そういう意味になるかなあ・・・って感じですが。
投稿した翌日に載ってるのにも驚きました。かなり黒海周辺に熱意があるようですね(ジョージアが中心なのは間違いないでしょうけど)。

しかし、この掲示板を見たのは今日が初めてなので、影響されたわけではないのは事実なんですよ。他の方が言うように、この回はあまりジョージア誉めてないですし。

情報ありがとうございました。
Posted by 晴国 at 2017年02月01日 22:28
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