2017年07月19日

エゴン・ミュラーの自根

先日のワイン会。「凄い自根の会」でした。

つまり接ぎ木してない葡萄からできるワイン。19世紀後半にヨーロッパをアメリカ東部出身のフィロキセラ(小さい虫です)が襲って以降、全ての葡萄が接ぎ木されていると言って過言ではない。回り回って日本とか、アメリカ西海岸もほぼ全滅です。

また、接ぎ木した方が色々便利なんだそうですよ。従って「やる意味が無い」わけですが、汚染地域でもわずかに残っていたり、チリは歴史・地形上かなり防がれていたりと有るところには少々有ります。その中でも、凄い物が入った(さすがに8種類の全部ではない)会でした。

凄いと自称する以上外せない、ボランジェのヴィエイニュ・ヴィーニュ・フランセーズ2006年がありました。今確認のために楽天を見て青ざめました。ここまで値上がりしてたのか。ちょっと洒落にならなくない?

しかし私の目的はこちら、これ一つと言っても良いんです!

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ちょっと見普通のエゴン・ミュラー、シャルツホフベルガーです。2015年、カビネット。

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但し。一点を拡大すると、見慣れない文字が入っています。

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「Alte Reben」

アルテ・レーベン、オーストリーのワインだと結構見る気がします。でもドイツワインでは記憶にない。最近はあるかも知れないけど、知らない。
あ、今検索してみたらちょくちょくありますね。なるほど、フーバーは書いてそうだなあ。
意味は、ボランジェの「ヴィエイニュ・ヴィーニュ」と同じです。古木=葡萄の木が古いという意味ですが、この会に出ている以上、もちろん自根を示しています。

フィロキセラは砂地には弱いとの話を読んだときに、モーゼル辺りのスレート土壌も耐久性があるんじゃないかと思ったんですが、それ程間違いではなかったようです。ただ、師匠の説明によると相当日当たりが良くて、夏に土壌が高温になる所だと、フィロキセラが生きられないんだそうです。
それに該当したのがシャルツホフベルガーの畑の中の一部だそうで、そこの葡萄はは樹齢100年近くにもなるんだとか。ただ、単独で出したのは、何年前からだと言ってたかな、10年には満たないらしいですよ。

隠しワインで、同じエゴン・ミュラーのシャルツホフベルガーの接ぎ木した方の2016も出されました。年が違うんですが、私も、そして多くの人も、自根の方が柔らかくて滑らか、優しい印象があると言っていました。それでいてまとまっている。非常に淡い色合いですが、弱くはないんです。エレガンスこそ、私がエゴン・ミュラーに最も求めるものです。

まあ、一口飲んで卒倒しそうになるほどじゃないですけども。

とはいえ二度目があるかどうか怪しいです。色々な意味で無理に参加した甲斐が有りました。


え?ボランジェ?
余計なことは書かないでおきます。(そういう感想は私だけだったし)
posted by harukuni at 21:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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