2017年07月30日

まさかの超絶鎌倉〜神社編

昨日の鎌倉。神社はこれまでの取りこぼし的な、行けなかったところを回りました。
鶴ヶ丘八幡の西側の奥にある青梅聖天社、鎌倉から藤沢へ最初の岡を越えた打越地区にある子守神社と八雲神社。どこも、静かな丘陵部にある緑の多い神社で、行く度に癒やされます。階段がきついけど。

20170730_1.jpg

(青梅聖天社)

20170730_2.jpg

(子守神社)

20170730_3.jpg

(八雲神社)

打越からバスで戻って長谷寺に行き、その後江ノ電で和田塚で降りて最後の目的地五所神社。上記の神社よりも大きいのは事前にわかっていますが、大きいと行っても鎌倉は狭いので境内地が取れない。案の定、社殿は立派ながら良いアングルでの撮影はできませんでした。でも「良い神社」なのはすぐ了解しました。鎌倉の東側の山裾にある神社で、やっぱり緑も多いしどこか懐かしい、観光地鎌倉とは縁が無い雰囲気、良いですよ。

20170730_4.jpg

本殿も素晴らしいし、神輿庫が「天王庫」と呼ばれていてここも見所です。更に、その脇の末社も入ってすぐ「来た来た!」という感じ。やや雑然としていますがそこが魅力。コンクリート製の祠を覗き込んだら、岩が見えています。ご神体が岩なんですね。

岩石の信仰は珍しくないけどお稲荷様は(関東では)珍しいのではないか。標柱で神社の名前をよく読んだら、「三光尊石上稲荷大明神」だったので納得しましたが、やっぱり中々興味深いです。

そして。境内の石垣の内側にずらりと並ぶ石塔に取りかかります。沢山有ってそれだけで素晴らしい。
20170730_5.jpg

予想通りほぼ庚申塔でした。色々なパターンがあって楽しいんですが、これが特に印象的。
20170730_11.jpg

三猿ではなく、「言わざる」だけが下に彫られていますが、室のような物に入っています。鎌倉だからやぐらかな。このデザイン、五所神社に二基有ったし、先の青梅聖天社脇の石塔群にも一基有りました。鎌倉オリジナルかも知れませんが、今回始めてみた、野は私の記憶力の問題かも知れず、通常のデザインの方が多いので、「鎌倉型」みたいに言うのはやや憚られます。

そして。見えてたんですよもちろん。なので順番が来てじっくり眺めました。一体これは何なのか。
大きい三面。というより三頭。その仏尊が猪に乗ってます。ちゃんと説明があって、これは摩利支天です。
20170730_7.jpg

20170730_8.jpg

おお、確かに摩利支天は三面、六つの腕には全て武器を持ち、猪に乗っているという図像を見たことがありますよ。石仏をよく見ると六本の腕、持っている武器もあります。
摩利支天は中世に軍神として大いに尊崇されたそうです。でも近現代に伝わってないなあ。いつか衰えてしまったみたいで、こういう石像は初めて見ました。中々ダイナミックな作りで良い作だと思います。結構有名らしいし。

摩利支天に大満足し、まあ残りを片付けるか程度の気持ちで他の石塔を写真に撮っていたら、端で棒立ちになりました。

なんじゃこりゃあぁぁぁ

20170730_9.jpg

20170730_10.jpg

普通の人です。女性みたいです。でも、明らかに後ろにのけぞっている。何なんだかさっぱり判らない。と、横に「お春像」と書かれています。

え、じゃやっぱり一般人なのか?でも一体全体なんでこれが「石仏」になってるの?
気を取り直して眺めたら、摩利支天と同様に、きちんと説明がありました。
長くなりますが全部引用します。

お春像
 「天和四」と彫られていることから、一六八四年の一月から二月(徳川幕府五代将軍綱吉の初期の時代)に作られた石像と思われるが、彼女が誰で、誰が何のために作り、誰の物であったのか、その由来はわからない。
 両手を後ろ手にきつく縛られ、髪の毛は下ろされて後ろに引かれ、顔をあげさせられている。正座して、単衣の着物は細い帯で左前に着せられている。ということは処刑前の死装束。
 「お春像」は隠れキリシタン殉教の姿と伝えられる。
五所神社


1684年?説明通りなら、これ、最低でも県の文化財クラスの価値があるんじゃないですか?ちゃんと調査したんですか??歴史上凄いものじゃないんでしょうか。隠れキリシタンが処刑される寸前を石に刻むって、殉教の姿を残すという意味ではキリシタンが作り、持っていた可能性が圧倒的に高いんだし。西九州じゃ無くて、相模ですよ。

私も神社石仏巡りかなり長くなりますが、繰り返しながらこんなの見たこと無いです。民俗学か、歴史学か、どっちでもいいので保存に尽力してくれませんかね。今、雨ざらしなんですよ!!

なお、このブログでは神社の方に許可を頂いて全体を確認しています。写真も載っています。是非見て下さい。貴重さが判るはずです
http://kamekokishi.web.fc2.com/kyrie/114/haru.html

二度と帰らない状態になる前に保存して欲しい。摩利支天像もね。
posted by harukuni at 19:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック