2018年05月25日

シャトー・オリヴィエ 生産者セミナー

タイトルの会に行きました。

能書きは次回以降に書きます。2つだけ。

1.行って本当に良かった!!!!!!!

2.オリヴィエ、本当に美味しくなったねえ(感涙)

続きは、あ、もう一言。

3.探して買うぞ
posted by harukuni at 22:33| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月15日

オーストラリアの色々新しいワイン

先日の東急カウンター。カウンターにのせてあるワインだけ並べても、こうなります。

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実にバラエティに富んでいて、カラフルでモダンというかアーティスティックというか。オーストラリアでも最近話題のラインナップ、ワインダイヤモンズ&kpオーチャード輸入のワイン群です。それぞれから説明の方が来ていてすごい賑わいだったらしい。私が行った夕方にはまんべんなくかなり減っていたし、kpオーチャードの方がグラスを洗いまくってました。(カウンターの中、4人でぎゅう詰めなので)

比較に、セピアにしない状態のアルマンルソー四天王。

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実にクラシックでもちろんシャンベルタンだけとんがってますね。オーストラリアに混ぜても負けないかも(笑)。他のドメーヌも並べればよかったなあ。後の祭り。

オーストラリアの中で、唯一大人しい感じが左から2番目のBKワインズ。大体こんなラベルですが、今年初めて入荷(?)の「フロール」があり、邦訳産膜酵母のあのフロールを付けたワインだそうです。これが外観。

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こっちはかなりアーティスティックですが、上に混ぜると普通めになるかもね。なお、産膜酵母の香りの印象はあまりなかったですね。いわゆる自然派の白の香りが勝っていました。味は美味しかったけど。

美味しいと思ったのはこちら、デリンクエンテのヘル・ホワイト。甘くない点を除くとグレープフルーツジュースそのもの。とっても柑橘で結構ほろ苦い。生のグレープフルーツを絞ったジュースを飲んでいる感じです。甘くないけど(繰り返す)。

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あと、味は関係ないですが、上記のBKワインズのフロール、なんとガラス栓(ヴィノロック)の上に蝋をかけている。外からわかるわけないんで、丁度次を開けようとした担当者にkpの人と師匠が同時に「ちょっと待った!」

あのさあ、迷惑なんですけどね。蝋封の上から直接スクリューを突き刺す人はあまりいないと思うけども。。。

柔らかい蝋なんで切り取りやすいのが救いですけどねえ。ヴィノロックはキャップシール必須なのはわかりますが、なぜキャップシールではだめなのか。
こだわりもちょっといい加減にしてもらいたい。美味しかったけど。
posted by harukuni at 21:53| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月07日

記念写真:A.ルソーよさようなら(涙)

GWカウンター後半戦はブルゴーニュ。しかもルソー祭で、私には参加出来ない祭です。

たまたま来ていた方が過去のルソーのシャンベルタンの売り出し価格を調べてきていました。3年前が5万円、去年が8万円、そして今年が12万円。今回(2015だし)グラス1杯18,000円+消費税でした。

その3年前から既にシャンベルタン(&クロドベズ)は諦めていた私も、クロ・デ・リュショットの9,000円を見て高さに衝撃を受けました。2,500円くらいの印象だったので、俄に実感がわきましたよ。

村名は無いので唯一クロ・デュ・シャトーが昔のリュショット並みだったので手が出ない事もありませんでしたが、もう飲む気がしない。自分から積極的に近付こうという意識は消滅しました。

せめて、最後の記念写真を撮りました。さようなら、アルマン・ルソー。美味しかったけど、君のワインはお星様になったんだね。


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ラベル:ブルゴーニュ
posted by harukuni at 19:35| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月02日

フラスカティを賞賛する

今飲んでいるので写真は無し。

イタリア、フラスカティ。良い事言われない産地。

土地独特の甘口名称があって、フラスカティはカンネリーノ。だからどうした。

激しく昔から「観光地ワイン」で、有名だから安価でいい加減に作られていて。高級じゃ無いんです。

今飲んでるのも1000円。ぽっきり。でも、

美味しいぞ!!!

大企業のフォンタナ・カンディダ。辛口より甘口よい!良いぞ!!!

美味しいです!!!!
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2018年04月30日

Chクリマンス1939

このGW東急恒例古酒の会、28日から今日まででした。

また感想を書こうと思いますが、まずこれを特記しておかなければいけない。Ch.クリマンス1939年です。

もう80年も経っているのに、まだ全く問題なく飲めます。豊かというよりもきっちりと引き締まってスリムな印象ですが、まだまだ甘みも感じる。ミネラルの風味が味にも香りにも強い。海藻とか海苔だとか盛り上がりましたが古いソーテルヌではよく感じる風味です。若い内にもあって、それでソーテルヌが生牡蠣に合うと言われるそうですが、若いうちは貴腐やフルーツの風味で隠れています。それが表に出ていて、若いソーテルヌとは全く違う個性です。


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ワインに慣れている人に絞っても、全員が美味しいと感じるとは思いませんが、師匠がよく言う「時間をかけないと体験できない」ワインであることは間違いない。私には非常に美味しいワインです。

1939年のソーテルヌはブロードベント3つ星、イケムは1~4でばらつきが多いとしています。グレートヴィンテージでは無いわけですが、その年でも優れたソーテルヌが一世紀以上もつのが理解できる、極めて貴重な体験でした。80年物にしては激安だったと思うし。(4,644円/30ml)
posted by harukuni at 21:08| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月25日

ボルドー2015

週末のカウンターはボルドーと有れば、年1回なんだから行かないわけにはいきません。2015はボルドーもグレートヴィンテージだし、期待大です。

着いてすぐ、全く見たことのないボトルを見つけました。よくよく見ると
Ch.マルゴーだ!どしたの?

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一番下にHommage Paul Pontalliereと書いてあります。そういえばしばらく前に亡くなったんだっけ。スペシャルキュヴェなのか?

聞いてみたら2015年が@マルゴー創業200年記念、A新醸造所完成記念、加えて2016年のポンタリエ逝去の3つが合わさったので紀念のパッケージだそうです。全然知らなかった。最近情報収集してないからなあ。
2016ヴィンテージは元に戻るってことですね。

グラス8,900円では手も足も出ず見送りです。ボルドーは来客が少なく、余り種類を開けないので飲むワインも限られます。もしかして私一人かと思ったらさすがにそんなこともなかったけど、静かなのは予想通り。

土曜に本格的に飲み、日曜にはちょっと顔を出しました。日曜4時ごろに着いて驚いたのが、そのマルゴーが売り切れていたこと。絶対残ると思ってたのに。

値段は厳しいですが、2015だし、特別ラベルだし、例によってですが8,900円/60mlなら市場価格より安いので、飲む人が多かったんだと想像します。

手が出た中で、印象的だったのは。

1.ボワ・カントナック(発音についてひとしきり議論。ボイドじゃないよなという点は客同士で合意。ネットも両論併記状態ですな)
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 ず〜っと落第生扱いだったこのシャトーがカウンターに出た自体も驚き。
 飲んでみると、果実を凝縮させたタイプで色が紫がかっている。ネガティブなニュアンスは一切ありません。ボルドーらしい上品さも持ちます。
 ボトル6800円くらい。お買得になったと思います。


2.クリネ
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 果実の甘みがより一層前面に出るところはさすがポムロール。余韻がとても長く、バランスがいい。マルゴーを除くと師匠一押しだったのがうなずける。ボワ・カントナックに比べると、赤い果実を思わせますね。メルロ中心ならでは。
 本筋じゃないけど、ネックの「C」マークが広島に見えてならん。日本だけの事情ですがね。

3.レオヴィル・バルトン
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 クリネと双璧で、デュアール・ミロンとかパヴィヨン・ルージュとかより一段上です。クリネよりより引き締まったニュアンスでタンニンを感じるのはさすがは左岸。それがうまく複雑さと現れていて実に美味しい。


ポンテ・カネは逃しちゃいました。今回飲んだ2015はどれも今飲んで申し分なくおいしいと思います。1年後には閉じちゃうかもしれないので。
ラベル:ボルドー
posted by harukuni at 19:50| 東京 ☔| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月23日

ゴヌーの値段とネットショップ

楽天でワインを見て回っていました。そういや、ミシェル・ゴヌーってどんな感じで売られてるんだろう。今の異常高騰の波には入っていないんじゃないか。
結果、昔のまんまと言う事は有りませんが、97年のポマール・グラン・ゼプノで2万円はまあ許容範囲内かも。およそ早いでしょうけどね。

最後に一番高いものを見たら、お、10万超え!?ゴヌーで?とよくよく見ると1978です。やっぱりグラン・ゼプノ。同じショップで88のゼプノは90,000円。88は高くないか?開くまであと20年はかかるだろうし。78も良い年だけど40年物だから、もしかしたら、運が良いとそろそろ飲めるかもね、などと思いながらウィンドウショッピングしてました。

商品情報の最後に「リュジアンはパワフルすぎるという方におすすめのクリマ」って書いてあって日本の一体誰がリュジアンとゼプノの差なんて気にするんだよおい、海外の本の訳からコピペしたな、と笑ってましたが、商品写真を見て唖然。

いいですか、たかだかワイン1本が、9万とか10万とかするんですよ。買う側は確認の連絡をするとかしない限り、写真だけが頼りなんですよ。

それが、写真のヴィンテージは2010年なんです。ラベルがやけにきれいだと思ったよ。グラン・ゼプノだけど別物の写真。これじゃ本当に扱っているのか疑念を抱いて当然じゃないですか。実物は写真と違います、でOKなのはリーズナブルのワインですよ。まあ3千円くらいまでなら良いけど、10万がこれですか?

これではショップが信用できません。自分で信頼を落としてどうするんだ?ほとほと呆れます。1本10万のワインの在庫が有るんなら、その写真くらい撮りなさいよ。他のショップは普通にやってるんだから。

ゴヌーに罪はないので代わりに写真をアップしましょう。あ、こっちはマグナムなので、通常瓶は印象が違うのでご容赦の程を。

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ということで、結論はコレクション自慢でした。
(ラベルの痛みは完全に私の責任ですが、飲むのに支障は無いからね。でも、いつ飲むんだこれ・・・)
posted by harukuni at 18:44| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

ソシアンド・マレ1967

ネットショップで見かけてすぐに買いました。よく買っているショップだった事もありますが、やっぱりラベルが素晴らしい。

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私の好きな黒地に金色。今ではレアになってしまいました。しかしソシアンド・マレのラベルが黒い時代があったとは知らなかった。デザインも今と全く違います。私が知っているラベルはほぼ文字だけのエレガントなもの。今では小さく書かれているシャトーの絵が大書されていてクラシカル。そこがまた色に合っていた素晴らしいです。

味は。香りも弱々しいし、流石にちょっと無理でしたね。薄〜く、はかない味で老化による酸と苦みが出てしまっていました。慣れているので飲みきりましたけども。

個人的にはこのラベルが入手できて、大満足です。
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2018年04月17日

驚きのメキシコワイン

これを書こうと思ったら、seesaaのインタフェースが激変してる!びっくりするじゃないか。


さて。メキシコでもワインを作っていますが、日本には中々入ってこない。僅かに飲んだ例も特に感想が残るものでもありませんでした(グリュエのブラン・ド・ブランは良い例外)。

去年、親戚がメキシコに旅行に行き、赤ワインを買ってきてくれました。FLOR DE GUADALUPEという銘柄で、Cabernet Zinfandelだそうです。2006年と新世界ではバックヴィンテージになります。澱も結構ある。親戚は特に有名なワインショップとかで買わないので、バックヴィンテージ正直、どうかなー?と思っていました。もちろんとっても有り難いんですよ。メキシコのバックヴィンテージなんてまず飲めないし。

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先日開けました。色はかなり明るく、エッジにオレンジも入っていますが想定内です。香りを嗅いでみると、お、熟成感もあってスパイシー、良い感じだぞ。飲んでみると。
美味いじゃないの!

やはりちょっとスパイシー、ジンファンデルによく見られる果実の甘みと少しミントを感じさせる風味が重なって複雑です。かなり円やかになっていますし、艶やかな印象もあって東急のカウンターで出る熟成ジンファンデルに負けていないと思いました。

ちょっとハードルが下がっていた事は否めませんが、良さに驚かされました。

ネットで検索。グアダルーペ(GUADALUPE)はメキシコの聖母マリア出現の地で(全く同名の聖母出現地がスペインにもあるんだな)、メキシコシティに観光地の寺院があるんですね。知らなんだ。

肝心のワイン。作っているのはChateau Camouというワイナリーですね。久々に「地図で見る 世界のワイン」(第6版)登場。おお載ってるぞ。場は・カリフォルニアでも最北部、カリフォルニアにとっても近い。グアダルーペ・ヴァレーなのか。313頁に「グアダルーペ・ヴァレーは(中略)カサ・デ・ピエドラやシャトーかもがつくる強烈な赤が、バハ・カリフォルニアの小さいながらも野心的な新興ワイナリーに大きなインスピレーションを与えている」とのこと。確かに、そう言われるだけの事はある。


親戚様々です。実に有りがたい。今度会ったら礼を言わないとなあ。

posted by harukuni at 20:00| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月16日

2015ブルゴーニュの会、珍品付き

先週のカウンターはブルゴーニュ。マジにほとんど手が出ない。クロ・ド・タール、8,640円/グラスなんて手が出ないと思っていたら、初耳でした。クロ・ド・タール、Ch.ラトゥールが買収したんですってね。間違いなく大幅値上がりとみんな愚痴っていました。私も同感でしたが、聞いてほぼすぐに「モメサン、経営厳しいのか?」と思ったのは、私がそういう価値観だという事です。


ブルゴーニュの値上がりを嘆いても変わる事は無いのですが、飲んだ比較的お手軽なワインがレベル高い。2015年のような優良年はランクが下の方のワインがお買い得という法則を実感しました。

まず、ルシアン・ルモワンヌのACブルゴーニュ。写真は赤ですが白も外観は一緒。値段は756円/グラスです。

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華やかで果実味豊かで申し分なく美味しい。ルモワンヌらしい個性に溢れています。ネットだと1本5,000円位ですね。生産量が少なく見つけるのが難しいのが最大の難点かも。

これは写真ひとまとめで、しかも番外の2014,2012も含んでいます。

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ユベール・リニエのシャンボール・ミュジニィ・レ・ブシェール15年、ミッシェル・ラファルジュのヴォルネイ・クロ・デ・シェーヌ2014年、ルイ・ジャド(クロ・デ・デュック)のシャサーニュ・モンラッシェ1級モルジョ(モノポール・クロ・ド・ラ・シャペル)、赤の2012年です:名前が長いなあ。

リニエはある意味当然果実味濃厚、厚みを感じますがブルゴーニュらしいだらけない味わいでこれもまた美味です。しっかりとした酸もあってバランスが良い。
ジャドのシャサーニュは流石に固いですが途中から果実味が見えてきて美味さも感じられます。でもまだ時間がかかりそう。
ラファルジュは、色が明るく、軽やかですが果実のきれいな甘み豊かで素直に美味しい。ルモワンヌやリニエとは全く違う個性で、これも非常に好ましいですね。

最近それほど良く言われない年でも美味しくなっていると思うし、ラファルジュのようにそれほどもてはやされていないけど質が高い生産者はコート・ド・ボーヌに多いと思います。この辺の「法則」も再確認できました。

「もちろん」ジャドが一番安価ですがラファルジュ、リニエも1万円をちょっと超えるくらいか。昔の値段を考えると高いんですが、まだ手が出て十分美味しいんだから、探す価値はあります。


ところで、シャントレーヴのラントリュというワインもリストにありました。赤の他、番外で白もあり、「品種わかりますか?みんな外してます」という。ブルゴーニュじゃ無いんだ・・・
で、ラベルをよく見ると、「Vin de la Communaté Européenne」の文字が。これ、多分フランスワインでもない・・

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曇っています。香りを嗅ぐと酵母感が有ります。かなり自然寄りの作りなのは確実。これじゃ品種なんて判るわけない。飲むと、特に目立つのが強烈な酸。酸っぱいくらいです。

酸となれば、ソーヴィニョン・ブラン、リースリング、シュナン・ブラン、ミュスカデあたりを想像しますが、品種がさっぱり判らないという事では、黒葡萄すらあり得るかも。戦意喪失です。

結論から言うと、リースリングだったんですね。酸だけは品種個性が有ったと思うのですが、通常のリースリングでは有り得ないレベルの酸っぱさ。それ以外はリースリングらしさは全く感じられませんでしたね。

シャントレーヴでは、2016年余りに収量が少なかったため仕入れが出来ず、生産者の栗山さんが友人に相談したんですが、それがドイツ人だったんだとか。葡萄はラインガウ産だそうです。言われて思い出しましたが栗山さんはドイツで勉強した方なので、それを思い出せれば気付いたかも知れません。

無成長・無濾過で酸化防止剤も無しか極めて少量というところでしょう。独は、オーストリーでもリースリングをこういう作り方はしないので(オーストラリアにはあるそうですが)一例として試す価値はあると思います。

リースリングだけはこだわりがある私には、買う気は全く起きないワインですが、経験としては貴重でしたね。
ラベル:ブルゴーニュ
posted by harukuni at 20:35| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月10日

東急ドイツの回〜見事なシュペートブルグンダー

先日のカウンターはドイツ。最近年1回くらいやってます。

ドイツのシュペートブルグンダーは近年非常に出来が良くなっていると思います。冷涼感をしっかり持ちながら果実も豊か。3000円くらいの価格帯から良いものが手に入るので、高騰して手に負えなくなつつあるブルゴーニュから乗り換えるなら、有力候補だと思います。

毎回ヘレンベルガー・ホーフの詳しい方が解説に見えます。その方によれば、近年の品質向上はクローンの切り替えが進んだ事にあると言います。元々はドイツ・クローンという粒が大きく多産のクローンが使われていて、だから薄ーいワインになっていたのがディジョン・クローンなどの高級ワイン系のクローンへの植え替えが進んでいるとの事。その成果という事ですね。

ベッカーやフーバーなどの常連組はもちろん良かった。今回は新しい生産者が二つあり、バーデンのフランツ・ケラー(Ftanz Keller、ヘッセンの有名な生産者とは関係なし)、もう一つはアールのジャン・ステューデン(Jean Stodeen)です。

ケラーはバーデンの南部、カイザースツールの生産者だそうです。バーデンの中ではかつて非常に有名だった地区ですが全く聞かなくなった。そこの生産者という事で興味深い。エレガント系ですがボディはしっかりとしていて非常に好ましい。
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一方のステューデンがあるアール(AHR)はドイツのワイン産地では最も北に有りながら、昔から例外的に赤の産地でした。もっともそこでロゼみたいな赤が作られていたのですが、飲んでみると果実味が強く、ヴァニラの印象もあります。
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アールは以前から有力な生産者も現れていて、シュペートブルグンダーの産地として名前が上がっていますが、ここまで豊かなタイプは飲んだ事がありません。非常にレベルが高いと思いますが、グラス4,500円で値段もかなり強気です。飲んだアルテ・レーベンは恐らく最上のキュヴェ、棚にはもっと親しみやすい物も有りました。

最後の締めくくり。ラッツェンベルガーのアイスワイン、2002年。バハラッヒャー・クロスター・フロステンタール(原文省略)。近年の上位生産者はこういう村名+畑名の記載は上位キュヴェに限る傾向があるそうです。

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ものすごい残糖と酸度だそうです。まさにその通りでとても甘いながら酸が強いためべたつきは全く感じません。2002年とかなり時間は経っていますが、全然古いという感じもしない。これも酸度の高さが大いに関係しているでしょう

見事極まりなかったですね。幸せでした。
ラベル:ドイツ
posted by harukuni at 21:04| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月04日

意外な大差、サン・プレフェール

初めて飲むわけでは決して有りませんが、そんなに飲む機会も無いサン・プレフェール。シャトーヌフ・デュ・パプです。赤も良いですが白も美味しい。

白には2種類あり、特別な名の無い白と、「キュヴェ・スペシアル・ヴィエイユ・クレーレット」(Cuvee Speciale Vieilles Clairettes)。これを並べて飲めるのがカウンターならではです。

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ヴィンテージは、「白」が2016年、クレーレットが2015年。1年違いますが、とてもそれだけとは思えないほど味が違います。ヴィンテージの個性もあまり違わないとは師匠の言。白は色が淡めでどちらかというときりっと引き締まって筋肉質な印象ですが、クレーレットは色も黄金系だし味わいも豊でクリームやヴァニラの印象があります。

普通、白だと私は引き締まったタイプが好きなんですが、このクレーレットは好みです。豊かだけど重すぎず、余韻がきれいに感じられるところがとても良いですね。

しかし残念ながら2つ問題が。

マグナムしか作らなくて、高くなるし保管も手間である事と、キャップがかっちかちの蝋であること。どちらかだけならまだしも、ダブルパンチです。


でも美味しいですよ。以前、買っちゃいましたから。

ラベル:ローヌ
posted by harukuni at 20:46| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月30日

見た目で判断して良い気がする。ワインの場合。

先日の東急カウンターはモルドバ。ラベルがモダンでスタイリッシュなのが多いと思う。

ワインもモダンな作りが多いですね。師匠やインポーターの人が言っていましたがジョージア(昔はグルジア)の印象でみんな語るそうですが、モルドヴァのワインはいわゆる「国際的」な味が多い。プルカリなんて果実味がたっぷり出ているけど爽快でもあり、えぐみや厳しさ、重さが全く無くとってもスムースです。

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このソーヴィニョンブラン、悔しいくらいに美味しかった。モルドバの中では高いですが、たかがしれているのですごいお買い得です。

ラベルも同じようにモダンです。プルカリだけではなくて、こんな感じ。

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3枚目、カルレバーナ・ララ・ニャグラ(生産者はディオニソス・メレニ)が多少クラシックですかね。他はモダンで、味もプルカリほどではないもののフレッシュ、きれい、スムースです。他のワインも全体的にカルレバーナくらいの印象ですね。

一方のこちら。ミレシティ・ミチですが、もちろん狙ってラベルを作っていますが、味もこういう感じの、私は好きですが古ぼけた感じです。

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比べられるジョージアのワインラベルは、今楽天でざっと確認したらやっぱりどこか垢抜けない印象。素焼きの甕(アンフォラじゃ無くて、クレヴェリ、で合ってたっけ?)で作るオレンジワインが人気だから、その雰囲気には合います。

(余談だけど大量に陶器のボトルが、しかもいろんな種類出てくるぞ。こういうの基本、薄甘口の赤でオレンジワインの味とは全然違うはず。ジョージア人気に便乗して売りつけてないか??)

一般的にオレンジワインのラベルを見ると、何だかポップだったりアートっぽかったりする印象です。あくまでイメージですが、オレンジワインの生産者=自然派の公式があって、カウンターでラベルを見て「自然派系だな」と思うと大体当たる。グラヴナーはとんでもない例外ですが(間違って買うだろ!クレーマー級のいちゃもん)。


こう考えると、大枠ではワインの印象はラベルに現れているんじゃ無いでしょうか。ボトル含めたパッケージングですね。上記、薄甘口のジョージアワインも印象は合ってるんですよ。ミチのように「クラシック」。個人的には嫌いじゃ無いところもよく似てる。なのでたくさん出てくるのは嬉しくも有り、複雑…

私はクラシックなラベルが大好き。ワインもどうもそっち系、「ちゃんとSO2を入れているワイン」ですね。クラシックも、それをどう取るか人次第。

ワインのジャケ買い、意外に良い手段じゃ無いでしょうか。
posted by harukuni at 20:01| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月27日

トロ・ボーACブルゴーニュ2015

トロ・ボーのACブルゴーニュ2015年。私もまだ買う気になる値段が嬉しいです。とあるネットショップで買いましたが、不思議な事に赤白同額。白の方が少なく、恐らく評価が高いので通常値段も高くなるのですが。

白はすぐに美味しく、見事。一方赤はやや時間を要し、評価も白の影に隠れがちですが私は好きです。随分昔(15年とか、もっと前か)、赤を飲んでとても美味しかったからです。

2015なんですぐ美味しいかもと思い、白と一本づつ購入しました。赤の方が気になったので数日後には飲んでみました。

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開けた最初の日は、やっぱり固い印象で「あの」美味しさは出てきません。そこ3日待ってみました。

おお、良いじゃないの。果実味が開いて華やか、ほのかにカカオやクリームの香りも重なります。味には甘みが出ていて美味しく飲めるし、期待通り中々の深み、奥行き。ACブルの赤としてかなり上位に入り、村名レベルとも十分張り合えそうです。

昔と変わらない満足度で、もっと買えば良かったとちょい後悔。でもいいや。2015も赤ならまだまだ入手できそうでしたからね。
posted by harukuni at 21:58| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月20日

今度はワシントンでびっくり

先々週の東急ブルゴーニュはちょっと顔を出しましたが、余りの値段の高さに最初から戦意無し。中では安い物を選ぶしかない。しかし、コシュ・デュリの最新がグラス、アリゴテで2,800円、ムルソーに至っては8,000円ってなんなんだよ…
もううんざり、と思っていたら師匠、別のお客さんに注いでいて、見抜かれたのかも知れませんが「もう良いんじゃない、高すぎるから」とひとりごちてました。(でも高速売り切れ。そりゃ俺でも高値で売るよ)

先日はカリフォルニアですが、またもや強烈。パーカー100点のヴェリテとシュレイダーはグラス8,000〜9,000円台。まあこの辺は昔からだから高騰したとは言いませんが、2週連続は辛い。安いのもありましたけどね。

その中で結構驚いたのが、クルシーダ・クリークのCVRレッド、2015年。番外編でグラス1,400円。ボトルでは1万円ちょっきり位か。
これが美味しかった。クルシーダ・クリークは100点級常連のカベルネ・ソーヴィニョンがありますが、こちらはボルドーブレンド。トップはグラス4,200円で、シュレイダーとかに比べれば半額ですがまだまだ高価。それに比べてCVRレッドはお値打ちですよ。
豊かな凝縮した果実を備えていますが濃厚とまでは行かず、結構ほぐれて柔らかい印象。果実の甘みがとても綺麗です。これで十分超高級な味です。

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先日のカナダ、バロウイング・オウルも非常に大雑把に言えば同じような地域です。印象が結構似ている。安くて美味しい、果実豊だけど練れて円やか。両方ともコロンビア・ヴァレーって事でも。そう言っちゃうとカナダもワシントンも、とっても広大な呼称ですが。ヴィンテージも2年違うし。


クルシーダ・クリークの「レッド」はもう一つ思い出が乗っかります。確か昨年、やはり「レッド」があったんですが、これが全然大したことなし。師匠もお勧めしてませんでした。だからまた出したの?と思いましたが、流石に同じ轍は踏んでなかったですね。

確か、昨年のそれはCVRは付いていなかったと思う(写真を探す気力無し)。もう少し安かったように思います。違うのかなあ。(CVRはCS、M、CF、PVのブレンドです。CFが大部分ですが85%には届かない)

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余談。確認しようと思って「クルシーダ・クリーク」で検索したら以前のこのブログが出ちゃいました。で、他は後3つくらいしか出ないって・・・?
googleさんの親切、「もしかして ルシーダ・クリ−ク」をクリックして出たのが。「クィルシーダ・クリーク」。あと、クウィルシーダとかね。「クイルシーダ」はまあ判るな。

何でも良いけどさあ。日本人でクィルシーダだのクウィルシーダだのをさらっと発音できる人なんて居るんですかね。
この辺は検索できりゃ良いわけだけど。それも、今後googleさんの助言に従うのが良さそうですな。綴りの面倒を乗り越えれば美味しいワインが待ってます。
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2018年03月16日

フェルミエの会

先日参加したワイン会は、日本のフェルミエのワインを並べて飲む会でした。
社長&ワインメーカーの本多さんを囲みます。色々面白いお話を聞きました。

中でも、フェルミエと言えばアルバリーニョですが、なぜアルバリーニョになったのかの経緯が面白い。選びに選んだのかと思ったらさにあらず、フェルミエ他この地(ワインコーストと呼ばれていると師匠の言)のワイナリーの生みの親、カーブ・ドッチの落さんがたくさん輸入した品種中の一つで、フェルミエのワイナリーを作る時、敷地の前に植わっていて、前にあるからという事でもらったのがきっかけなんだそうです。

落さんは多分興味なかったんでしょうという事でした。それが今では日本のワイナリーの中でも有名なフェルミエの代表品種なんだから、巡り合わせとは不思議なものです。

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           (シャルドネ、切れてます)

白ワイン6種のうち4種はアルバリーニョです。1つはシャルドネ、もう1つは私は作っているのを知らなかったケルナー。なんでケルナーか聞いたら、やはりワイナリー設立時ブドウが足りず(日本の酒造免許取得では最低生産量が有りますからね)、北海道からブドウを買ったそうです。その頃お世話になったので、今でも作っているそうです。
2014年と少し古いせいもあるでしょうが強烈なペトロール香。ペトロールでも接着剤に近い。しかし味はしっかりとあって香りを良い意味で裏切ります。

同じくドイツ品種の赤、カベルネ・ミトスとカベルネ・ドルサのブレンドというのも面白い。非常に色が濃く、紫というより黒っぽい色合いで、果実味もありますが酸とインクのような風味が覆い隠します。単体だとちょっとどうかという味ですが味の濃い料理に合わせると良さそうで、ワイナリーに併設しているレストランで肉料理とあわせて好評だそうです。


もう一つ、これはちょっと厄介な話。今や日本のワイン界は参入ラッシュで年に30くらい新規ワイナリーが出来ているそうで、足りなくなっているのが、ぶどうの樹。しかも、台木が足りないそうです。

フェルミエが取引している苗木業者は大手で年間6万本出荷できるそうですが、引き合いは10万本単位で来るというから供給が追い付かない。しかも、台木は輸入しなければならず(日本で作れるかもしれないけど、経営を考えると無いよなあ・・)、検疫は全量が対象で、検疫場は限定されている上時間もかかるので輸入を増やせないそうです。

最近規定が改正され、完全に外部と遮断した場所を作る条件で民間企業でも検査できるようになったそうですが、そこに検疫官が来てチェックしないといけないし、場所を作ることができるのは大手ワイナリーに限られます。

最近できる日本のワイナリーは規模が小さいのが問題だと思っていましたが、人手や畑の前にぶどうが手に入らないのでは規模を拡大しようがないですね(合併でもしない限りは)。難しいなあ。
posted by harukuni at 20:35| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月12日

カナダの驚くべきメルロ

前々回になります。東急カウンターはカナダ特集でした。

3年くらい前から、定期的にやってます。ヘブンリー・バインズというインポーター兼販売店と組んで実施。特徴は、なんと言っても今でもカナダのワインと言えば出てくるアイスワインがないことですね。ヘブンリー・バインズでは1種類だけしか扱っていないそうです。

東部の五大湖周辺や大西洋岸ではスパークリングやピノ、シャルドネなど冷涼な土地に多いワインが多数ある一方、国の西部、ブリティッシュ・コロンビア州は砂漠地帯でシラーなどからがっしりとしたワインが作られます。その西部、オカナガン・ヴァレーにあるバロウイング・アウル(BURROWING OWL)ワイナリーのメルロが出ていました。私は初めて見ました。

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これがちょっと驚くほど見事でした。2013年でまだ若いですがとても滑らか、こなれた果実味にスパイスや土の熟成した風味がほのかに感じられ、豊かだし味わい深い。ボルドー右岸で、リリースされてしばらく熟成し、最初の若さを保ちつつ飲み頃を迎えた上位のシャトー物ならこういう味を期待する、という印象でした。そんな丁度良いタイミング滅多にないですからね。

しかも売値が5,200円。すごいお値打ち物だと思います。

他にカベルネ・フラン(2014)、カベルネ・ソーヴィニョン(2013)もありました。フランも今飲んで美味しく、メルロには及ばない印象ですが美味。ソーヴィニョンはまだ固い感じですが、幾らか熟成させれば俄然美味しくなると期待出来ると思いました。


ヴィンテージで味が違っても不思議ではなく、毎年ここまで美味しいのかはなんとも言えませんが(フランやCSの方が評価が高いそうで、値段も少し高いです)高級ワインならそれは当然と言えます。注目すべきワインなのは間違いないと思います。
posted by harukuni at 21:28| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月01日

とあるボルドーワイン会〜その3

呑み会が入っていたのでちょっと間を置こうと思ったら間が開いてしまいました。なので、落ち着いて最後をまとめようと思います。

とは言えすぐラスト1本に行きます。

・シャトー・ル・パン
 飲まずにワイン人生を終わると得心して1年も経たないうちに機会が現れる。人生不思議な物です。

 まず色からして他とは違う。深い赤の中に紫が見えます。暗い色ですが、透明度も照りもあって外見の状態は文句なしです。
 香りも味わいも色とぴったり合っています。香りは赤系ではなく黒系のどっしりした果実風味。ブラックチェリーとか、黒スグリとか。そこにカカオやモカが重なる。熟成から出る香りは見当たりません。
 となると、実は中身は若いワインかと思う所ですが、味が違う。若いんです。果実味たっぷり、甘さもある。でも、こればかりは言葉では伝えられない、円やかさ、まとまり、滑らかさが甘さと調和して実に美味しい。なにかが突出したり、ネガティブな要素があったりと言う事がないのです。余韻の長さも品質の高さを表しています。
 このバランス、まとまり、そして全ての要素のレベルの高さは若いワインではまず無理な味だと思います。

 師匠が時々言うのですが、ハーラン・エステートのようなワインを沢山飲んだ人が、スクリーミング・イーグルを飲むと「こんなもの?」と言うそうです。ハーランは極めて濃いのにエレガントなくらいに研ぎ澄まされ、雑味や粗さが一切無い。ものすごいインパクト。それと比べるとスクリーミング・イーグルは普通の赤ワインに思えるんだそうです。しかし、イーグルは実はものすごく高いレベルで要素が存在し、しかも全てが超ハイレベルでまとまっているため、一見それが判らないという事だそうなのです。

 そして、ボルドーで同じ扱いを受けるのが、ル・パンだとも言います。

 1982のル・パンは、パーカーは「頽廃的な、むちゃくちゃリッチなスタイル」、ブロードベントは「果実味に満ち、芳しい」(最終試飲はほぼ同じ2001年末〜2002年初頭)と言っています。今もまだその若い豊かさを残しながら、円熟しているのだと思います。

 葡萄品種が違うので味は当然違いますが、ワインが「完全な球体」と言い表せる天で、アンリ・ジャイエに通じる物がある、そんな気がします。どちらも今後飲む機会は間違いなく無いので、そう思っておく事にしますよ。

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 これで終わっておけば素晴らしいエンディングなのですが、このワイン会の貴重さをどうしても語っておきたい。なので、そういう蘊蓄系の話に興味の無い方はここで終わっておいて頂ければと思います。
 
 まず、冷めた目で今回のワインの単純に美味しさをランク付けします。シャンパンとトリロジーは除外です。

  1 ル・パン
  2 シュヴァル・ブラン、ヴュー・シャトー・セルタン
  3 レ・フォール・ド・ラトゥール、ペトリュス
  4 トロタノワ
  5 オーゾンヌ

 言うまでも無く全くの主観です。なにしろ、私のランク付けは他の参加者とはかなり違いました。好きなワインに一人2回手を挙げたのですが、正確には覚えていませんが、1位はシュヴァル、2位が確かペトリュス。トロタノワもかなり票が多く、ル・パンはその後(3票だったかな)でした。

 この結果は皆さんの反応からして予想がついていました。納得しましたよ。皆さん、ブルゴーニュがお好きなんですね。間違いなくブルゴーニュ的な味の方から票が入っていたからです。
 ブルゴーニュワインに点が入ったわけじゃないので先入観ではありません。お好きなワインを選んだわけで、なるほど、これなら今の日本でブルゴーニュに圧倒的な支持が集まっている事も頷けました。

 一方私ははボルドー的な、しかも果実味豊かなタイプが好きなんだと確認できました。古酒の儚くなったのも飲むんですよ。でも、ボルドーの古酒は多くの場合苦みや酸っぱさが出てしまったりするので、うすーいタイプは難しいと思います。果実が豊かな内が美味しいと思うし、そうなると左岸の飲み頃が一層難しい。早めの方が良いでしょうね。ただ近年左岸でも若くて美味しい造りで、値段もお手頃なプチ・シャトーを見かけるので、左岸も期待は持てます。
 そういや右岸の方が美味しいと思う機会が多かった。この会に参加して、「右岸の方が好き」と言い切る自信が生まれました。

 ところで、先ほどのランク付け、実はランクごとに結構差が付いています。最高100点・最低50点のパーカー方式で10点刻みと思って頂いて良いかな。なので、出てきたワインがどれもこれも美味しくてたまらなかった、わけではありません。

 しかし、このワイン会は極めて素晴らしい会で有り、全く以て得がたい機会だった事は間違いないのです。

 なんと言っても、これだけのラインナップの同じヴィンテージを「並べて」飲む事が重要です。比べるからこそ違いがはっきりわかるのは、どんなワインでも同じですが、これほどのワインになると機会を作る事が出来ません。
 それにいよいよ光を与えるのは82年というヴィンテージです。並の年でも意味はありますが、やはり良作年だからこそパーカーやブロードベント、その他経験豊富な有識者の言う事が良く判るのです。そういう出来のワインを例にして生産者の個性、ワインの評価が語られるのです。
 同じ事が、古酒だという点にも言えます。今でこそ変化が見えてきていますが、やはり高級ワインは熟成を達成した状態について語られます。
 熟成した状態の味を知るためにはその年数熟成させなければならない、短くする事は出来ない、と師匠がよく言います。あるワインが熟成した時の姿を知りたかったら熟成したワインを入手するしかない。当たり前の事ですが、極めて困難です。

 良い年の、長い期間熟成したワインを、一定の基準(今回は右岸)で比較してこそ、右岸の特徴とか、トップシャトーの特徴をよりよく知る事が出来るし、その経験が今後の基準となるのです。(贅沢を言えば、82年の左岸でいう5級くらいのシャトーもあれば、一層良く判った事でしょう)
 だから状態が悪かったら比較の意味も無くなる。その点、このワイン会は最高ランクでしょう。
 個々の銘柄で書いたように、全部のワインが理想的状態だったのかについては判らないとしか言えません。ムエックスの両者は気の毒だったのかも知れない。でも明白な劣化はなく、味も、あまり美味しいと書かなかった物も82年のそのシャトーの一般的な状態を感じ取る事は出来たと思っています。オーゾンヌも同じです。あれが82年のオーゾンヌの、パーカーはばらつきが多いと言っているので、あまりよくない方の1本だったのでは無いかと思います。

 そしてル・パンはひたすら美味しく見事な味わいだった。一生に一回のル・パンがこの状態とは、私は本当に運が良い、恵まれています。

 本当に素晴らしい、極上の一夜でした。強引なほどに熱心に誘って頂いた主催者に、繰り返しお礼を申し上げるしか有りません。
posted by harukuni at 21:30| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

とあるボルドーワイン会〜その2

前回の続きです。

・トロタノワ
 かなり明るい赤。熟した赤い果実と、紅茶やキノコの熟成香です。味わいも色調や香りに似合っていて滑らかで柔らかい。かなり熟成しています。
 そして。短くて弱い。余韻があまり続きません。香りにしろ味にしろ、かなり大人しくなっています。2回目に飲んだあたりから劣化による酸味が早くも見えてきました。

 おい、どうしたトロタノワ。

 ですが。可能性レベルですが、想定の範囲内ではありました。ペトリュスのところでまとめて書きますが、状態が悪いわけでは、多分ない。

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 (写真がないと持たないので・・)

・ヴュー・シャトー・セルタン
 これまでのラインナップに比べ、明らかに濃い色合い。輝きのある深い赤です。
 しかし、最初に一嗅ぎ「して、おいどうした」第2弾かと思います。全く香らない。飲んでみる。味が無くはないけど全然華やぎがない。
 今日初めて、主催者が「晴国さん、どう思います?」聞きます。言いたい事はわかる。しばらく考えて、聞かれた以上腹をくくって「全く姿が見えませんが、状態が悪いわけじゃないようなので、ちょっと待てば開くのでは」と回答。自信なんて有りません。

 次のワインに行き、戻ってみて驚き。グンと開いて香りも味わいも膨らんでいます。やはりこれまでのラインナップと違い、香りに黒系のニュアンスが有り、果実を感じさせます。味はタンニンも堅いですが甘やかさも出てきている。まさか、言った通り開いてくれるとは。

 左岸に近い感じと言われる事に納得しました。がっちりとしていて(筋肉質といわれる)タンニンを感じさせ、赤というより黒の印象、確かに左岸を思わせます。「エレガント」とか「フィネス」とか言われるというのは、ちょっと判りませんが(汗)
 こういう事だったのかと個人的に納得です。それにしても不思議です。確かにCSを使っているのは極めて珍しいですが、10%。CF30%、M60%。ラフルールはCFとMで半々なんだけど、左岸的とは言わないでしょう・・・
 そうか、ラフルールも非常な長期熟成を要するって言いますね。もしかしたら、似ているのかも。そう言われてるの聞いた事ないけど。


・ペトリュス
 遂に御大です。やはり明るめの赤。照りがあります。ヴュー・シャトー・セルタンとこの後のル・パン以外は概ね似た色合いです。
 香りは複雑です。熟した赤系の果実、腐葉土、ほんのりカラメル。華やかに広がります。味わいは大きい中に滑らか、きれいな赤いニュアンスの果実味が広がり、紅茶の風味もあります。余韻も長い。
 ペトリュスはメルロが非常に多いワインで、その割に若い内には理解しづらいワインとして定評があります。82年は今開いていると言って良いでしょう。

 しかし。

 ペトリュスという格、82年ヴィンテージ、それにしては線が細くないか?もっと逞しさが有って良いんじゃなかろうか。
 まあそれは印象だとしても、気になるのは最後に残る厳しさ。タンニンというか、粗い酸というか、美味しさの中にネガティブさが残る。気になってしまいます。もっと完成されていて良いのではないか。

 そうするとまだ時間が必要かも知れませんが、果実系の要素などほぼ熟成のピークに思えるので、この後向上するのか、なんとも言えない。線は細くても、主ヴァル・ブランのようになってくれれば文句はないんですが。

 35年物のペトリュスを飲む機会なんて無いので、これが熟成として理想的なのか判りませんが、これだけ飲む限りでは「これぞペトリュスか!」と言い切れない物を感じました。

 そして、トロタノワの時に置いてきた話。「想定内」、ペトリュスも、可能性があると思っていたのです。

 もちろんこの日のトロタノワ、ペトリュスが、状態として完全ではなかった可能性も大いにあります。35年熟成ならタイミングが難しいのは承知しています。
 しかしもう一つあった。パーカーの意見に顕著なのですが、70年代後半〜80年代のトロタノワ、ペトリュスはスランプだったという意見があるのです。

 ボルドー第4版のパーカー評価だと、82年は除いて、ペトリュスは78年〜88年は最高で85年の88点、トロタノワは78年〜90年で90年の90点が最高、85年〜88年だとほぼ85点平均(87記載なし)です。ペトリュス82年は90〜98点で「当惑させられるほどばらつきがあった」。トロタノワ82年はコメントは大いに褒めているのですが92点。近年のように高得点連発じゃない頃を考えても、82年のトロタノワならもう少し評価が高くてもという気がします。

 ブロードベントはペトリュス82年星5。トロタノワは星4ながら「完璧にリッチ」。
 
 なんだ、パーカーのペトリュス以外は激賞しているじゃないか。確かにそうなんですが、ブロードベントでもペトリュスの方に気になる記述。「欲を言えば、わかりやす過ぎて・・・」。パーカーのトロタノワ評価にも、「みずみずしく、酸は弱い・・(中略)・・これ以上良くなる事はないはずだが、(あと10〜15年は楽々もつ)」とあります。

 パーカーの評価では両シャトーとも前後かなり長期間に比べて82年だけが良いとなっています。そしてこの先良くなるかは判断が難しいというニュアンス。ブロードベントの評価は、左岸が指標になりやすい傾向を踏まえなければいけないものの、既にピークと考えている(そのピークは長く続くかも知れないのですが)ように受け取れます。

 最終試飲は、パーカーが2002年、ブロードベントが2000年です(もう随分経ったなあ)。これを読んでいたので、へたりが始まっている可能性も有ると思っていたのでした。

 トロタノワは、「これが82年の姿かもしれないなあ」と思ったのです。ペトリュスの厳しさはちょっと意外でしたが、骨格を包む要素が落ちてきている状態なのかも知れないな、と考え込まずには居られませんでした。


さて、双璧のルパン、なのですが、次回に続きます。全体のまとめも書きたいので。。
ラベル:ボルドー
posted by harukuni at 21:46| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月20日

とあるボルドーワイン会〜その1

いきなり名古屋中断です。
とあるワイン会に参加しました。最近私の周囲ではものすごく珍しい、ボルドーの会です。

これが、私が参加した最高のワイン会の一つで、トップかもしれないくらい素晴らしい会になりました。

テーマは1982年の右岸。いうまでもなく20世紀の最上位ヴィンテージです。が、参加者の中には「いい年なんですか?」と質問する方も。本当にボルドー人気無いんだな・・
ついでに言えば、左岸も右岸も、赤は最高という評価ですね。白、特にソーテルヌはそれほどでもなかった。暑すぎたり、貴腐が付かなかったりが原因です。


さて、リスト。記載が無いのは1982年です。

ボランジェ グラン・ダネ (最初の泡)
レ・フォール・ド・ラトゥール (比較も兼ねて左岸)
Ch.シュヴァル・ブラン
Ch.オーゾンヌ
トリロジー (11,12,13年ブレンド。若い物を一本)
トロタノワ
ヴュー・シャトー・セルタン
ペトリュス
ル・パン

よくぞ揃えられたものだというとことから、まず感心します。そして同時に心配なのは状態と「真贋」。ペトリュス、ル・パンの1982は詐欺組織垂涎のアイテム。空ボトルが万単位で取引されると聞いています。

これが写真。事前に主催者が撮ったものです。上手だなあ。

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しかし参加しないで写真だけもらった可能性も出るので、会場で撮った空きボトルの写真を。お酒入った後だし、下手で情けない。

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最初から言ってしまうと状態も真贋も問題なかったです。正直驚きました。主催者ももちろん理解していて、安心してました。
ただ、露払いのボランジェだけがかんばしくなく、なんと リュイナール91デゴルジュに交換されました。これもまた、よく熟成していてとっても良かった。

さて。メインの感想を、供出された順に一つづつ書いていきます。長いので回を分けます。

・レ・フォール・ド・ラトゥール
 Ch.ラトゥールだとまだ開いていないことを考慮して、主催者がセレクトしました。これが大当たり。色は中くらいの明るい赤、ほぐれて滑らか、まだ若さも見せますが華やかで開いています。ボリュームたっぷり。
 途中まで、レ・フォールに他が食われてしまうかも、と心配になるほどでした。ただ最初に注がれて長時間グラスに有ったので、最後に味を見たら味が崩れ始めていました。1時間以上経っていたので、よく耐えたと言えると思います。

・シュヴァル・ブラン
 もう、超大物。飲んでみると、これも色は赤系でかなり明るく、香りも柔らかい赤系果実や、紅茶や腐葉土などの熟成香主体。味もとても柔らかい。
 シュヴァル・ブランの評価からすると少し構成が弱く、熟成が進み過ぎかと思いますが、ところが味わいが非常に長い。華やか、甘い風味。
 この長さこそ素晴らしいワインの証でしょう。シュヴァル・ブランとして典型的かどうかは判断できませんが、見事だと思います。
 人気投票では一位でした。納得すると同時に、確かにブルゴーニュに人気が集まるわけだよなと実感。とてもブルゴーニュ的な味わいでした。

・オーゾンヌ
 他のワインとは少し違う観点で興味がありました。そしてその点で大変貴重な経験になりました。状態はいいと思います。
 美味しいかというとかなり微妙。香りにも味わいにも鉛筆の芯=黒鉛の風味が強く、味に潤いが無いきつい印象。前後のワインと比較するとなおさら厳しい。
 じゃあなんでこれが状態が良いかというと、保存に由来する欠陥は感じられないからです。
 この頃のオーゾンヌは「ボディは強いけど固くて粗い」という評価が有るからです。80年代まで、評価が分かれるワインでした。参加者からも「当たり外れが大きい」という声を聞きました。
 その意味では当たりではなかったとおもいますし一度ではわからないんですが、わかるほど飲めないので、非常に貴重な経験だと思うわけです。
 
・トリロジー
 2011〜13のブレンド。当然若々しい。まだまだがっちりしています。若いル・パンもこんな感じなのかな。
 また、がっちりというのも他の熟成したワインと比較するからかもしれません。同じくらいの年数のポムロルと比べればしなやかかも。
 難しいヴィンテージ3つのブレンドですが、流石に物足りなさや粗さは感じられないですね。


次回に続きます。。。
ラベル:ボルドー
posted by harukuni at 20:11| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする