2018年04月20日

ソシアンド・マレ1967

ネットショップで見かけてすぐに買いました。よく買っているショップだった事もありますが、やっぱりラベルが素晴らしい。

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私の好きな黒地に金色。今ではレアになってしまいました。しかしソシアンド・マレのラベルが黒い時代があったとは知らなかった。デザインも今と全く違います。私が知っているラベルはほぼ文字だけのエレガントなもの。今では小さく書かれているシャトーの絵が大書されていてクラシカル。そこがまた色に合っていた素晴らしいです。

味は。香りも弱々しいし、流石にちょっと無理でしたね。薄〜く、はかない味で老化による酸と苦みが出てしまっていました。慣れているので飲みきりましたけども。

個人的にはこのラベルが入手できて、大満足です。
posted by harukuni at 19:45| 東京 ☀| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月19日

式内社。まあ気持ちはわかるけど

神社で、式内社とされると延喜式神名帳に記載の由緒があってかつ国家から重視されていた神社であると言う事で、箔が付きます。色々な神社の社前に「式内」と誇らしげに書かれているし、なにしろ927年(弘長5年)以前の事なので今ではどこの神社か判らないのが当然で、複数の神社が名乗りを上げたりします(論社という)。気持ちは大いにわかります。が。


候補が複数ある神社の中に、山城国乙訓郡の「乙訓坐大雷神社」が有ります。論社は京都府長岡京市の角宮神社と、京都府向日市の向日神社の旧下社(今は併祭)になっています。当然ながら祭神は同じで火雷神です。

そもそも乙訓坐大雷神社は乙訓坐火雷神社ではないかとも言われ、具体名は判りませんがそう書かれている史料もあるんだそうです。

でもね。

先日ネットで見つけた論文、「祇園社の創始と牛頭天王」(中井真孝)に、こんなくだりがあります。天喜2年(1054)に祈雨のために諸社奉幣をしたそうで、『十二日に「石・賀上下・松・平・稲・原・春・神・石・大和・広・龍・住・丹・貴」の十六社に奉幣し、(中略) 八日に「除先日奉幣諸社之外十一社」すなわち木嶋・乙訓・水主・大雷・平岡・恩智・座摩・垂水・広田・長田・生田の各社に奉幣すべきことを定め』たんだそうです。

十六社はその後の二十二社制の基なので省略されてますが判りますね。気になるのが十一社。乙訓と大雷が分けて書かれ、間に水主が入っています(現在城陽市の水主神社に比定されている式内社でしょう)。

論文の題からわかる通り十一社は主題では無く、引用ではなく趣意分ですがリストは正確だと思います。「大雷」の大の所に「火」と注記されているし、そもそも乙訓と大雷が一つだとすると十一社になりません。天喜2年、神名帳から130年後には乙訓と大雷(ないし火雷)は別の神社になっていたようです。朝廷の奉幣先なんですからいい加減じゃありません。平安京の近くなんだし。

向日神社と角宮神社、どっちかが乙訓社でどっちかが大雷社だと言う事で、手を打ったら如何でしょうか。怒られるだろうな。
posted by harukuni at 21:22| 東京 ☀| Comment(0) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月18日

久々の落語

友人に誘われて、ものすごく久々に落語の会に行きました。場所は渋谷区総合文化センター大和田。場所も建物も知っていたし、総合文化センターと言われて納得しますが、「おおわだ」が付くとは知らなんだ。

同時に館内別のホールでは春風亭昇太が出るというかなり大きい落語会。私が行ったのは「春成金」という組で、成金は将棋、今は二つ目だけど金=真打ちを目指す、という若手の会です。そう言っても真打ちの会の人も私からすればもはや若手ですが。年取ったなあ。

演者は、春風亭昇々、柳亭小痴楽、神田松之丞、桂宮治。神田松之丞は、名乗りでわかる通り(わかんないか)講談です。


正直、行くまでは楽しめるかどうか不安がありました。しかし、実に面白くて笑い続けていました(ころげる体力がない)。

昇々は新作で設定はややブラックな所が落語らしい。一方、小痴楽は「あくび指南」、宮治は「粗忽の釘」で古典ですが比較的わかりやすいもの(じっくり聞かせるタイプではない、という意味)。それをうまく現代風にアレンジし、十分に笑えるし落語ならではの見せ方(煙草を吸うところとか)、語り口は誰もしっかりしていると思います。

例えば、粗忽の釘で多分昔の演じ方だとこんなに引っ張らないよなあ、という所を長く積み重ねてしつこいくらいで笑いを取るのは、考えたインパクトの出し方なんだと思います。若手が工夫しているんですね。

最初に4人揃って出てきて、ひとしきり「おしゃべり」するのも私には目新しい。その冒頭で「私達の名前全員知ってる人?じゃあ、松之丞はわかる人がほとんどだよね」とネタにしていて、友人に後で聞いたら神田松之丞は既にかなり有名だそうです。

なるほどです。私は講談を通しで聞いた事は無く、人生初でしたが見事でしたね。緩急も講談ならではの語りの調子も語り口も、わかりはしませんが相当なものだと思いました。あと、昔の講談はあまり笑いを入れないはずですが、現代ではきついのでしょう笑いを織り交ぜます。その塩梅も上手かった。話は「西行鼓ヶ滝」で、元は上方落語だそうですがしみじみとした話だそうで(Wikipedia)、講談に合っていたのでしょうね。和歌を巡る話だし、聞き手にもある程度素養を求めますが、まあ、西行すら知らなくても、話のうまさで気にならないでしょうけど。


会場は満員で、客層もおにいちゃんおねえちゃんはいませんでしたが30台くらいは普通でした。昭和レトロがブームになる事、神社に人が押し寄せる(私からするとそのレベル)事と通じるものが有るんじゃないかとも考えさせられます。落語復興、いい話です。

公共のスペースで大笑いするのも久しぶり。最後の粗忽の釘の途中では涙が滲むくらいでした。良い夜でした。
posted by harukuni at 22:28| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月17日

驚きのメキシコワイン

これを書こうと思ったら、seesaaのインタフェースが激変してる!びっくりするじゃないか。


さて。メキシコでもワインを作っていますが、日本には中々入ってこない。僅かに飲んだ例も特に感想が残るものでもありませんでした(グリュエのブラン・ド・ブランは良い例外)。

去年、親戚がメキシコに旅行に行き、赤ワインを買ってきてくれました。FLOR DE GUADALUPEという銘柄で、Cabernet Zinfandelだそうです。2006年と新世界ではバックヴィンテージになります。澱も結構ある。親戚は特に有名なワインショップとかで買わないので、バックヴィンテージ正直、どうかなー?と思っていました。もちろんとっても有り難いんですよ。メキシコのバックヴィンテージなんてまず飲めないし。

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先日開けました。色はかなり明るく、エッジにオレンジも入っていますが想定内です。香りを嗅いでみると、お、熟成感もあってスパイシー、良い感じだぞ。飲んでみると。
美味いじゃないの!

やはりちょっとスパイシー、ジンファンデルによく見られる果実の甘みと少しミントを感じさせる風味が重なって複雑です。かなり円やかになっていますし、艶やかな印象もあって東急のカウンターで出る熟成ジンファンデルに負けていないと思いました。

ちょっとハードルが下がっていた事は否めませんが、良さに驚かされました。

ネットで検索。グアダルーペ(GUADALUPE)はメキシコの聖母マリア出現の地で(全く同名の聖母出現地がスペインにもあるんだな)、メキシコシティに観光地の寺院があるんですね。知らなんだ。

肝心のワイン。作っているのはChateau Camouというワイナリーですね。久々に「地図で見る 世界のワイン」(第6版)登場。おお載ってるぞ。場は・カリフォルニアでも最北部、カリフォルニアにとっても近い。グアダルーペ・ヴァレーなのか。313頁に「グアダルーペ・ヴァレーは(中略)カサ・デ・ピエドラやシャトーかもがつくる強烈な赤が、バハ・カリフォルニアの小さいながらも野心的な新興ワイナリーに大きなインスピレーションを与えている」とのこと。確かに、そう言われるだけの事はある。


親戚様々です。実に有りがたい。今度会ったら礼を言わないとなあ。

posted by harukuni at 20:00| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月16日

2015ブルゴーニュの会、珍品付き

先週のカウンターはブルゴーニュ。マジにほとんど手が出ない。クロ・ド・タール、8,640円/グラスなんて手が出ないと思っていたら、初耳でした。クロ・ド・タール、Ch.ラトゥールが買収したんですってね。間違いなく大幅値上がりとみんな愚痴っていました。私も同感でしたが、聞いてほぼすぐに「モメサン、経営厳しいのか?」と思ったのは、私がそういう価値観だという事です。


ブルゴーニュの値上がりを嘆いても変わる事は無いのですが、飲んだ比較的お手軽なワインがレベル高い。2015年のような優良年はランクが下の方のワインがお買い得という法則を実感しました。

まず、ルシアン・ルモワンヌのACブルゴーニュ。写真は赤ですが白も外観は一緒。値段は756円/グラスです。

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華やかで果実味豊かで申し分なく美味しい。ルモワンヌらしい個性に溢れています。ネットだと1本5,000円位ですね。生産量が少なく見つけるのが難しいのが最大の難点かも。

これは写真ひとまとめで、しかも番外の2014,2012も含んでいます。

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ユベール・リニエのシャンボール・ミュジニィ・レ・ブシェール15年、ミッシェル・ラファルジュのヴォルネイ・クロ・デ・シェーヌ2014年、ルイ・ジャド(クロ・デ・デュック)のシャサーニュ・モンラッシェ1級モルジョ(モノポール・クロ・ド・ラ・シャペル)、赤の2012年です:名前が長いなあ。

リニエはある意味当然果実味濃厚、厚みを感じますがブルゴーニュらしいだらけない味わいでこれもまた美味です。しっかりとした酸もあってバランスが良い。
ジャドのシャサーニュは流石に固いですが途中から果実味が見えてきて美味さも感じられます。でもまだ時間がかかりそう。
ラファルジュは、色が明るく、軽やかですが果実のきれいな甘み豊かで素直に美味しい。ルモワンヌやリニエとは全く違う個性で、これも非常に好ましいですね。

最近それほど良く言われない年でも美味しくなっていると思うし、ラファルジュのようにそれほどもてはやされていないけど質が高い生産者はコート・ド・ボーヌに多いと思います。この辺の「法則」も再確認できました。

「もちろん」ジャドが一番安価ですがラファルジュ、リニエも1万円をちょっと超えるくらいか。昔の値段を考えると高いんですが、まだ手が出て十分美味しいんだから、探す価値はあります。


ところで、シャントレーヴのラントリュというワインもリストにありました。赤の他、番外で白もあり、「品種わかりますか?みんな外してます」という。ブルゴーニュじゃ無いんだ・・・
で、ラベルをよく見ると、「Vin de la Communaté Européenne」の文字が。これ、多分フランスワインでもない・・

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曇っています。香りを嗅ぐと酵母感が有ります。かなり自然寄りの作りなのは確実。これじゃ品種なんて判るわけない。飲むと、特に目立つのが強烈な酸。酸っぱいくらいです。

酸となれば、ソーヴィニョン・ブラン、リースリング、シュナン・ブラン、ミュスカデあたりを想像しますが、品種がさっぱり判らないという事では、黒葡萄すらあり得るかも。戦意喪失です。

結論から言うと、リースリングだったんですね。酸だけは品種個性が有ったと思うのですが、通常のリースリングでは有り得ないレベルの酸っぱさ。それ以外はリースリングらしさは全く感じられませんでしたね。

シャントレーヴでは、2016年余りに収量が少なかったため仕入れが出来ず、生産者の栗山さんが友人に相談したんですが、それがドイツ人だったんだとか。葡萄はラインガウ産だそうです。言われて思い出しましたが栗山さんはドイツで勉強した方なので、それを思い出せれば気付いたかも知れません。

無成長・無濾過で酸化防止剤も無しか極めて少量というところでしょう。独は、オーストリーでもリースリングをこういう作り方はしないので(オーストラリアにはあるそうですが)一例として試す価値はあると思います。

リースリングだけはこだわりがある私には、買う気は全く起きないワインですが、経験としては貴重でしたね。
ラベル:ブルゴーニュ
posted by harukuni at 20:35| 東京 ☁| Comment(0) | ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする